早大サークル出身→世界陸上「まさか…」 異色のマラソン小林香菜が本音「怖い。早く終わって」
陸上の世界選手権東京大会は13日、国立競技場で開幕する。大会2日目(14日)の午前7時30分にスタートする女子マラソンでは日本から3人がエントリー。本番を2日前に控えた12日には、各選手がオンライン取材に応じた。24歳の小林香菜(大塚製薬)は大学時代にランニングサークルで走りを磨いた異色の経歴の持ち主。初出場の大舞台に向け、意気込みを語った。

世界陸上の女子マラソンは14日開催
陸上の世界選手権東京大会は13日、国立競技場で開幕する。大会2日目(14日)の午前7時30分にスタートする女子マラソンでは日本から3人がエントリー。本番を2日前に控えた12日には、各選手がオンライン取材に応じた。24歳の小林香菜(大塚製薬)は大学時代にランニングサークルで走りを磨いた異色の経歴の持ち主。初出場の大舞台に向け、意気込みを語った。
初の日本代表。小林は「NTC(味の素ナショナルトレーニングセンター)に来てから、周りの人を見て緊張してしまっている」と苦笑いを浮かべつつ、「ここに向けて練習してきた成果を出し切って、笑顔でゴールできることが目標。世界陸上という舞台を通して、自分自身が成長して次に繋げられるようなレースにしたい」と意気込んだ。
早大時代、陸上部ではなくランニングサークル「早稲田ホノルルマラソン完走会」に所属した異色の経歴。4年時、2024年1月の大阪国際女子マラソンで2時間29分44秒と好走し、同年春に大塚製薬に入った。25年1月の大阪国際女子マラソンでは2時間21分19秒で参加標準記録(2時間23分30秒)を突破し、日本人トップの2位でゴール。すり足のような独特のピッチ走法で世界への切符を掴んだ。
「自分は今まで1人で好きに走ってきた身」から一気に国を背負う立場になった。「正直、楽しみはあまり持てない。怖いというか、どちらかというと早く終わってほしいような思い」と重圧を感じていることを率直に打ち明ける。一方で、「走っている時は無心になれる」といい、「考えたところでどうしようもないので、もう走るしかないというふうに気持ちを落ち着かせている」と語った。
大学のサークルで走っていた皇居周辺も今回のコースに入っている。「もちろん皇居はそうだが、大学の近く、どちらかというと生活とかでも普通に買い物とかしていたところを走れるのは不思議な気持ち。懐かしくもなるし、まさか自分がジャパンのユニホームを着て走ることができるなんて本当に思ってもいなかった。試走した時も感慨深い思いになりました」と笑みを浮かべた。
レースの開始時間が当初の午前8時から30分前倒しになったが、「東京五輪の時も1時間早くなったので、そうなるかもしれないと監督から言われていた。動揺はしていない。どちらかというと30分だけでも早くなって涼しくなったほうが自分としてはありがたい」と意に介さず。異色のランナーが日の丸を胸に思い出の地を駆ける。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)
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