侍U-18の走塁にプエルトリコ大混乱「力を失ってしまった」 裏にある“現地事情”【U-18W杯】

プエルトリコの内野陣、ミスの裏にあったこの国ならではの事情
試合は降雨のため開始が20分ほど遅れ、試合中も雷や雨が続いた。少しでも早く得点し、流れをつかむのが勝利への最短ルートだった。やられた側のプエルトリコにしてみれば、悔やみきれないミスだった。
エディー・ゴンザレス監督は試合後、勝敗を分けたものを「アドレナリンの出方ですかね」と表現した。試合前まで日本が4勝0敗、プエルトリコは3勝1敗。両チームに首位通過の可能性があった。「首位へのプレッシャーがあまりにすごかったかな。それでゲームをコントロールする力を失ってしまった」と続ける。
先制点を許した場面については「なかなかないプレーですよ」と苦笑い。「タイムを球審に合図せずに進んでしまった。本当に説明しにくいプレー。集中力を失ってこういう結果になってしまった」と、状況を頭の中で整理している様子だった。
これには、ショートが花形ポジションの中南米ならではの事情もかかわっているという。「ほとんどすべての内野手が、元々ショートをやっているんです。そこから三塁、二塁といろんなポジションへ動いていく。だから守備位置については、しっかりベンチから指示する必要もあるんです」。経験の少ない土のグラウンドで、守りにくそうにする野手もいた。
一方で坂本は「相手は混乱しているなと思った。塁に出たら相手にプレッシャーをかけることで、打者を楽にすることもできる。予選ラウンドでは結果を出せていませんでしたが、今日はそういう面はできていた」。スーパーラウンドでも“曲者”の存在が生きる場面がありそうだ。
(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)
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