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侍U-18の走塁にプエルトリコ大混乱「力を失ってしまった」 裏にある“現地事情”【U-18W杯】

野球の国際大会「ラグザス presents 第32回 WBSC U-18野球ワールドカップ」は9日、沖縄県那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇などでオープニングラウンドの5日目を行った。日本代表はプエルトリコを3-0で下し、A組を5戦全勝の首位でスーパーラウンドへ進む。この日、2回に先制点を挙げたのは日本お得意の相手のスキを突く走塁。プエルトリコの指揮官は「力を失ってしまった。本当に説明しにくい」と無念の様子だ。

2回、先制点のきっかけとなるバント安打を決めた坂本【写真:羽鳥慶太】
2回、先制点のきっかけとなるバント安打を決めた坂本【写真:羽鳥慶太】

日本が全勝でスーパーラウンドへ…勝敗を分けた視野の広さ

 野球の国際大会「ラグザス presents 第32回 WBSC U-18野球ワールドカップ」は9日、沖縄県那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇などでオープニングラウンドの5日目を行った。日本代表はプエルトリコを3-0で下し、A組を5戦全勝の首位でスーパーラウンドへ進む。この日、2回に先制点を挙げたのは日本お得意の相手のスキを突く走塁。プエルトリコの指揮官は「力を失ってしまった。本当に説明しにくい」と無念の様子だ。

 両軍無得点の2回、日本は2死二塁で「9番・右翼」の坂本慎太郎(関東第一3年)が打席に立った。「サードが下がっていたので…」と、三塁手の前に狙い通りのセーフティバントを決めて一塁を駆け抜けると、すぐにがら空きの二塁が目に入った。

「塁も空いていたし、次へ進むのは徹底してきたことなので」

勝利を決めた日本が、プエルトリコ選手団と健闘を称えあう【写真:羽鳥慶太】
勝利を決めた日本が、プエルトリコ選手団と健闘を称えあう【写真:羽鳥慶太】

 一目散に二塁へ向かうと、プエルトリコの内野陣は慌てて二塁へ。これを見た走者の横山悠(山梨学院3年)はスルスルと三塁ベースからスタートし、まんまと本塁を陥れた。球審のセーフのジェスチャーに、プエルトリコはグラウンド上の選手もベンチもぼう然。日本が試合の流れをつかんだ瞬間だった。

 生還した横山は「坂本がセーフティーバントをするのはわかっていたし、2アウトなのでホームを狙う意識でいて、相手も全員ベースから離れているなあと狙っていて。そしたら坂本が二塁に走ってくれて『あ、いける』と思った」。2人の視野の広さと連携が生んだ得点だった。

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