女子ゴルフ天才肌20歳が遂に戴冠 荒木優奈、熊本勢156度目V 「人生初の挫折」乗り越えて
女子ゴルフの国内ツアー・ゴルフ5レディス最終日が7日、千葉・GOLF5Cオークビレッヂ(6505ヤード、パー72)で開催された。今試合は5日の第1ラウンドが荒天で中止になり、2日間36ホールの短縮競技に変更。その状況下、首位で出たルーキーの20歳・荒木優奈(Sky)が5バーディー、1ボギーの68で回って通算12アンダーとし、念願のツアー初優勝を飾った。熊本県出身の選手では14人目、156度目(都道府県別1位)の優勝になった。

ゴルフ5レディス最終日
女子ゴルフの国内ツアー・ゴルフ5レディス最終日が7日、千葉・GOLF5Cオークビレッヂ(6505ヤード、パー72)で開催された。今試合は5日の第1ラウンドが荒天で中止になり、2日間36ホールの短縮競技に変更。その状況下、首位で出たルーキーの20歳・荒木優奈(Sky)が5バーディー、1ボギーの68で回って通算12アンダーとし、念願のツアー初優勝を飾った。熊本県出身の選手では14人目、156度目(都道府県別1位)の優勝になった。
最終18番パー4。荒木にはシビアなパーパットが残っていた。下りフック1.5メートル。しびれる場面だが、「しっかり腕に力を入れる」「ボール1個分、カップから外す」と自分に言い聞かせ、迷わずにストロークした。ボールはカップ左サイドにイン。瞬間、荒木は肩をすくめて笑顔を浮かべた。
最後まで争った宮崎・日章学園高の先輩・柏原明日架に祝福されてニコニコ。アテストに向かう通路でも笑顔を弾けさせたが、かつて一緒に戦ってくれたキャディーたちに「おめでとう」と祝福されると、目が潤んできた。
優勝会見では、随所に天真爛漫な素顔を見せた。ウィニングパットを決めた時の気持ちを問われると、「『終わった~。わーっ』ってなりました」。混戦状態だったバックナインの心境については「10番、11番で短いバーディーチャンスが入らなくて、『やばい』と思いました。で、13番にあるボードを見て、『優奈がトップ。うわ、まじか~』と思いました」と説明した。
荒木は4歳でゴルフを始め、中3で全国中学校ゴルフ選手権、高2で日本ジュニア選手権優勝。ナショナルチームにも選出され、国際大会を経験したアマチュアのエリート選手だった。だが、高3で初受験のプロテストは最終の第3日にカットされ、不合格になった。同じ高校の同級生でライバル関係の菅楓華は一発合格を果たしたことも踏まえ、「人生初の挫折」だったという。
「ショックでやる気がなくなり、友達とカラオケに行ったり、自動車教習所に行ってしゃべったりしていました。1週間ぐらいクラブを握らないこともありました」
![[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト](https://the-ans.jp/wp-content/themes/the-answer-pc-v2/common/img/logo_c1.png)










