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台風で新幹線ストップし移動6時間…開幕戦落としたジークスター東京、大きかったリーダーの不在【ハンドボール・リーグH】

ハンドボール・リーグHの2年目のシーズンが6日、各地で開幕した。昨季3位のジークスター東京はアウェーで同準優勝のブレイヴキングス刈谷と対戦。競り合いながらもシュートミスなどで差を広げられ、27-33(13-16、14-17)で初戦を落とした。悲願のリーグ初制覇に向けて、厳しいスタートとなった。

蔦谷大雅【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】
蔦谷大雅【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】

リーグHが開幕

 ハンドボール・リーグHの2年目のシーズンが6日、各地で開幕した。昨季3位のジークスター東京はアウェーで同準優勝のブレイヴキングス刈谷と対戦。競り合いながらもシュートミスなどで差を広げられ、27-33(13-16、14-17)で初戦を落とした。悲願のリーグ初制覇に向けて、厳しいスタートとなった。

 序盤こそ先行したものの、前半の途中からズルズルと離された。11分過ぎまでに7-5とリードしながら、パリ五輪代表のLB吉野樹(31)や新加入のポルトガル代表LBアンドレ・ゴメス(27)に次々とゴールを割られ5連続失点で7-10。その後は一度も追いつくことができなかった。

 チャンスはあったが、決めきれなかった。佐藤智仁監督(40)は「ここまでの準備も、試合の入り方も、ネガティブな様子はなかった」と言いながらも「ノーマークは作れているけれどシュートをミスしたり、パスが悪かったり、そこが改善できていない」と振り返った。

 昨季優勝を果たせなかったのは、ここ一番での勝負弱さが出たから。厳しい競り合いの中でミスが出て、1点に泣いたことも多かった。8月の親善試合でも勝利を目指しながらパリ・サンジェルマン(フランス)に1点差負け。リーグ開幕に向けて「取れるところでは確実に取る」と「1点の大切さ」をチーム内で共有してきたはずだった。

 ところが、この日は「とれるところ」で逃し続けた。パリ五輪代表の岡本大亮(30)ら相手GKの好セーブに阻まれたことも大きかったが「しっかりシュートを打てず、手打ちになってしまっていた」と佐藤監督。「技術はあるのに、できないのはメンタルの問題かもしれない」と説明した。

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荻島 弘一

1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者としてサッカーや水泳、柔道など五輪競技を担当。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰する。山下・斉藤時代の柔道から五輪新競技のブレイキンまで、昭和、平成、令和と長年に渡って幅広くスポーツの現場を取材した。

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