日本、韓国ドラ1確実の逸材をKO 最速157kmでも「速い」とは感じず…刺客・高畑知季の起用理由【Uー18W杯】

大学代表の剛腕で目慣らし「速いという気持ちには…」
実はこの日、高畑は朝のスイング時間に小倉監督から「速いピッチャーは大丈夫か?」と声をかけられ、この言葉でスタメンがあるとピンときた。本職は遊撃。慣れない一塁守備のイメージに時間を割いた。そしてパク・ジュンヒョンを打てた裏には、大学代表からの「助け」があった。
「大学生と試合をした時、156キロのストレートに三振したんです。だから今日のボールを見ても、速いという気持ちにはなりませんでした。自分のバッティングができました」
8月31日に行われた大学日本代表との壮行試合で、途中出場した高畑は最後の打者になった。マウンドに立っていたのは、最速159キロを誇る佐藤幻瑛投手(仙台大3年)。その残像のおかげで、自分の打撃を貫けたのだという。
「ボールを上から潰すつもりで打席に立ちました。金属バットから木製バットに変わったので、スピンをかけて打球を伸ばすイメージです」
パク・ジュンヒョンのボールはスピードはあったものの、伸びてくる球質ではなかったという。「今日の朝、先発投手の動画を各自確認して。球は速いけど、押されたイメージはなかったです」。心身の準備が生んだ3安打だった。
試合後、韓国代表は取材の場に誰も現れなかった。ロッカールームは重い雰囲気が支配していたという。日本との試合では勝利を義務付けられるアジアのライバルに、与えたダメージは大きい。
(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)
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