フレンズオンアイスが30、31日に本公演

　フィギュアスケート女子のトリノ五輪金メダリスト・荒川静香さんがフルプロデュースするアイスショー「フレンズオンアイス2025」は29日、KOSE新横浜スケートセンターで公開リハーサルを行った。5月にアイスダンスカップルの結成を発表した櫛田育良（木下アカデミー）、島田高志郎（木下グループ）組が初めて観客の前で演技。歓声を浴び「すごく心が温かくなりました」と喜んだ。

　初めての演目は「Faith」。軽快なリズムに乗り、リフトでも魅せた。グループナンバーでも堂々の演技を見せた2人に、公開リハーサルに集まった観客は拍手喝采を送った。

「緊張は少ししたけれど、ちゃんとできるかなって不安の方が大きかったです」と櫛田。一方の島田は「不安もたくさんある中での演技だったんですけど、すごく楽しくて。たくさんミスしちゃったんですけど、より良い演技を目指して頑張ろうと思います」と笑顔で振り返った。

　17歳の櫛田は全日本ジュニアで2023年に2位、2024年に3位。23歳の島田は2022年の全日本選手権で2位となるなど、ともにシングルで結果を残してきた。カップル結成が発表された際には、SNS上で「高身長カップル見応えありそう」「これは超大型カップル」などとファンに衝撃が走った。成長に大きな期待が集まっている。

　女子シングルと並行してアイスダンスに挑戦している櫛田は、午前中にアイスダンス、午後にシングルの練習をしている。島田は午後にトレーニングを行っており、フィジカル面に関して「めちゃめちゃ変わりました」と説明。上半身、下半身ともに鍛え上げており「シングルとは全く別の、ジャンプには適してないんだろうな、みたいなトレーニングをやっています」と笑った。

　島田はシングル時代に指導を受け、このアイスショーで共演している恩師のステファン・ランビエール氏から「ドキドキワクワク」「胸がすごく高鳴る演技だった」と嬉しい言葉をもらった。30、31日が本公演。「全力で楽しむことを第一に、吸収できるものを吸収して、学びに学んで、今出せる自分たちの最大限を演技に映し出せれば」と意気込む。櫛田も「リハーサルでは少しミスがあったんですけど、本公演ではちゃんと調整して、思いっきり楽しんで滑れたらいいなと思います」と話した。