史上最長「13年33日ぶりV」なるか 木戸愛3位で最終日、今も活力の衝撃ロングパット「あの興奮は思い出します」
女子ゴルフの国内ツアー・CATレディース第2日が23日、神奈川県の大箱根CC(6652ヤード、パー72)で開催された。8位で出た木戸愛(日本ケアサプライ)は4バーディー、1ボギーの69で回って通算7アンダーとし、首位に2打差の3位につけている。7月の資生堂・JALレディスオープンでは、最終日の最終18番でロングパットを決めてプレーオフに持ち込み、強烈なインパクトを残した。惜しくも敗れたが、再び訪れたVチャンス。勝てば2012年7月22日のサマンサタバサレディース以来13年33日ぶりで、ツアー史上最長ブランクでの優勝になる。

CATレディース第2日
女子ゴルフの国内ツアー・CATレディース第2日が23日、神奈川県の大箱根CC(6652ヤード、パー72)で開催された。8位で出た木戸愛(日本ケアサプライ)は4バーディー、1ボギーの69で回って通算7アンダーとし、首位に2打差の3位につけている。7月の資生堂・JALレディスオープンでは、最終日の最終18番でロングパットを決めてプレーオフに持ち込み、強烈なインパクトを残した。惜しくも敗れたが、再び訪れたVチャンス。勝てば2012年7月22日のサマンサタバサレディース以来13年33日ぶりで、ツアー史上最長ブランクでの優勝になる。
18番パー5。木戸は1.5メートルの下りスライスラインを読み切り、バーディーで締めた。「グリーンが速くてピン位置も難しい中、大きなパットでした」。この一打で、資生堂・JALレディスオープン以来の最終日最終組が決まった。
7月6日、木戸は資生堂・JALレディスオープン最終日の18番で12メートルのバーディーパットをジャストタッチで決めた。ギャラリー、見守った関係者、選手たち、視聴者が感動したこのプレーは、ファンと選手の投票で決まる日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)「PLAY OF THE MONTH」に選ばれた。木戸自身もそれが力になっていると言った。
「あの時の興奮は今でも思い出しますし、自分のパワーになっています」
プレーオフで永峰咲希に敗れて2位。その後は上位には絡んでいなかったが、「ゴルフ自体は悪くなく、自分が課題にしている『しっかり振る』をひたすらやり続けています」と明かした。
そして、初日の68に続きこの日は69。16番パー4では、ドライバーで放った第1打が左サイドの木に当たり、フェアウェーの中央に戻るラッキーもあった。さらにプラスポイントは2つ。資生堂・JALレディスオープンと同様に地元神奈川県での試合で「いつも以上に声援が多いこと」と、師匠・尾崎将司の長男・智春氏がキャディーを務めていることだという。
「今季は10試合目ぐらいですが、ゴルフ全部の相談に乗っていただけるので心強いです。最終日も一緒に頑張りたいです」
勝てば13年33日ぶりで1988年のツアー制度施行前も含めて、歴代最長ブランク優勝になる。
「正直、初優勝をした時の記憶は薄れています。ウィニングパットを決めて、『ワーッ』ってなった時の記憶がかすかにあるくらいで」
だからこそ、2勝目を新たな記憶にしたい思いは強い。「はい。今度こそ勝ちたいです」。残り18ホールでどんなドラマが待っているのか……。木戸は亡き父で元プロレスラー・木戸修さんが見守ってくれていると思い、悲願達成を狙う。
(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)
![[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト](https://the-ans.jp/wp-content/themes/the-answer-pc-v2/common/img/logo_c1.png)











