八村塁が伝えたい「覚悟」の重要性 中高生向けのキャンプを開催したワケ「日本にいると…」 知るべき世界との距離
米プロバスケットボール(NBA)レイカーズの八村塁が主催するプロジェクト「BLACK SAMURAI 2025」が18日、愛知・名古屋のIGアリーナで始動した。本気で世界の舞台を目指す中高生153人を対象としたバスケットボールキャンプを開催。先立って行われたプレスカンファレンスでは、覚悟の重要性と子どもたちに伝えたい思いを語った。

BLACK SAMURAI 2025
米プロバスケットボール(NBA)レイカーズの八村塁が主催するプロジェクト「BLACK SAMURAI 2025」が18日、愛知・名古屋のIGアリーナで始動した。本気で世界の舞台を目指す中高生153人を対象としたバスケットボールキャンプを開催。先立って行われたプレスカンファレンスでは、覚悟の重要性と子どもたちに伝えたい思いを語った。
「覚悟です」
キャンプに先立ち行われたプレスカンファレンス。テーマを問われた八村はそう即答した。世界の舞台で培ってきた学びや視点、そしてマインドセットを日本のバスケ界と共有したいという思いから誕生した同プロジェクト。「NBAだろうがなんだろうが、子どもたちの夢へのきっかけになってほしい」と開催の意図を明かした。
日本バスケを“世界基準”にするために。まずは世界との距離を知る機会が必要だと八村は考える。「僕も小さい頃にNBAに行きたいと思ったとき、日本にいるとレベルが違う。自分がどれだけ足りないかわかることでゴールにたどり着ける。自分もショーケースなどに参加する中で、自信を持てたり、レベルを高くしようと考えられた」。日本にいながら、同じ経験を子どもたちに与えようとしている。
身長203センチ、体重104キロ。恵まれた体格など、生まれ持った「才能」が強調されがちな八村だが、NBAという狭き門に入るために底知れぬ努力を重ねてきた。友人関係や恋愛、家族との時間など様々なものを犠牲にしたバスケ漬けの青春時代。自身のYouTubeチャンネルでは「0.000001%の中の1人になるためにはそれぐらいの覚悟が必要」と力を込めた。
才能だけでは通用しない世界。「NBAで戦っている選手を見ても、ただ単に身長が高い、手足が長いというだけじゃダメ。スキル、バスケIQ、考え方、そういうのもすごく大事」。様々な選手がいる中で「自分は何が優れているか。自分の強み、弱みをしっかり理解することによって自分のプレーができる。それが世界に通用するかしないか。子どもたちにもしっかり伝えていきたい」と強調した。
今回のイベントでは、元レイカーズのアシスタントコーチで、レブロン・ジェームズを長く指導してきたことで知られるフィル・ハンディ氏も来日。八村とともに指導にあたった。3日間参加者に守ってほしいこととして掲げたのは「ハードワーク」。移動の時もダラダラ歩かず、一つひとつの動きに意図を持つことを求めた。「近道はない」。目標に向かって地道に汗を流す覚悟が問われていた。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)
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