衝撃の陸上日本新に「120点」 110m障害・村竹ラシッド、日本人初12秒台は「新感覚。あと2、3台あってもいける感じ」
陸上の日本グランプリ(GP)シリーズ・アスリートナイトゲームズin福井(9.98スタジアム)第2日は16日、男子110メートル障害決勝で村竹ラシッド(JAL)が12秒92(追い風0.6メートル)で日本新記録を樹立して優勝。従来の記録(13秒04)を大きく塗り替え、「日本人初の12秒台」に。今季世界2位となる好タイムとなり、本人も「まさか、ここまで出るとは……」と驚いた。

アスリートナイトゲームズin福井
陸上の日本グランプリ(GP)シリーズ・アスリートナイトゲームズin福井(9.98スタジアム)第2日は16日、男子110メートル障害決勝で村竹ラシッド(JAL)が12秒92(追い風0.6メートル)で日本新記録を樹立して優勝。従来の記録(13秒04)を大きく塗り替え、「日本人初の12秒台」に。今季世界2位となる好タイムとなり、本人も「まさか、ここまで出るとは……」と驚いた。
福井の夜に衝撃が走った。5レーンから飛び出した村竹はスタートから他のライバルを圧倒。3台目から突き放し、ハードルに脚をかけるところもあったが、大きく失速することなくゴールを駆け抜けた。フィニッシュタイムを確認すると、手を叩いて雄叫び。村竹と泉谷駿介がマークしていた13秒04の日本記録を一気に0秒12も塗り替え、会場もどよめいた。
レース後は「走っていて、すごく感覚が良くて。予選は5台目あたりで風にあおられてフラれたところがあったけど、決勝はそれがなくて良い形で乗ることができたので、『これは出る』と思って走ったけど、まさかです。ここまで出るとは……」と驚いた。
「(12秒)0台は出したいと思っていた。120点くらいつけてもいいんじゃないかな。(12秒台の世界は)中盤からのスピード感がまったく違う。新感覚だった。途中でいっぱいっぱいじゃなくて、あと2、3台あってもいける感じだった」
走っている感覚をこう表現した村竹。今季世界2位という点には「まあ、2位なんで何とも言えない」と笑ったが、「1回で終わらせちゃ絶対ダメ。このタイム以上狙って世界選手権しっかり走っていきたい」と表情を引き締めた。
トーゴ人の父を持ち、千葉・松戸出身。松戸国際高、順大を経た23歳・村竹は、2024年パリ五輪男子110メートル障害で日本人初の決勝に進み、5位入賞。すでに代表に内定している東京世界陸上の目標は「12秒台、メダルです」と断言した。「今日は1人で抜け出すレースだったので競った時にどうなるかわからないけど、やるからには負けるつもりはない。勝ちに行きたい」と大舞台に想いを馳せた。
(THE ANSWER編集部)
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