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「午前中オフィス、午後に練習がまだ多い」 男子ハンド日本の指揮官が訴えた環境改善 代表強化へ持論

クラブの本格的なプロ化

 練習する選手たちを見渡しながらジローナ監督が言ったのは「この中にはプロとアマチュアの選手が混在している。すべての選手がプロにならなければ、欧州に対抗することはできない」。将来的なプロ化を目指して発足したリーグHだが「全チームが足並みをそろえて」という方針の中で、簡単にプロ化は進んでいない。

「午前中はオフィスで仕事をして、午後から少し練習する。そういう選手がまだまだ多い」とジローナ監督。リーグHのジークスター東京などは全員がプロ選手として競技に専念できているが、社業を続けながらプレーしている選手がいるのも確か。「欧州のトップ選手は、みな1日中ハンドボールをしている」と選手の環境改善を訴えた。

 選手だけではない。「プロの選手がいても、指導するコーチたちがプロでないのも問題。選手だけでなく、チームに関わる人たちがプロにならなければ、本当にプロのチームではない」。企業チームからプロチームの過渡期にある日本ハンドボール界の問題点を突いた。

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荻島 弘一

1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者としてサッカーや水泳、柔道など五輪競技を担当。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰する。山下・斉藤時代の柔道から五輪新競技のブレイキンまで、昭和、平成、令和と長年に渡って幅広くスポーツの現場を取材した。

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