男子ハンド日本の司令塔・藤坂尚輝「子どもたちに感動してもらえるよう」 世界トップPSG戦へ意気込み「通用する自信持ち帰る」
ハンドボール男子日本代表の藤坂尚輝(23=大同フェニックス)が、欧州の強豪相手に勝利を目指す。フランスリーグ10連覇のパリ・サンジェルマン(PSG)と20日に東京・代々木第一体育館で対戦する日本代表が14日、東京・北区の味の素ナショナルトレセンで練習を公開。若き司令塔として攻撃を牽引する藤坂は「厳しいディフェンスを破って勝ちたい」と意気込みを口にした。

ハンドボール日本代表が公開練習
ハンドボール男子日本代表の藤坂尚輝(23=大同フェニックス)が、欧州の強豪相手に勝利を目指す。フランスリーグ10連覇のパリ・サンジェルマン(PSG)と20日に東京・代々木第一体育館で対戦する日本代表が14日、東京・北区の味の素ナショナルトレセンで練習を公開。若き司令塔として攻撃を牽引する藤坂は「厳しいディフェンスを破って勝ちたい」と意気込みを口にした。
藤坂が日本代表にデビューしたのは2023年に初来日したPSG戦。チーム最年少の日体大生が、スピードと巧みなシュートで「銀河系軍団」を翻弄した。その活躍が評価され、翌年には代表チーム同士の国際Aマッチ未経験のままパリ五輪の代表に抜擢。五輪本番でも思い切りのよいプレーで活躍し、一気に日本代表の中心選手にまで成長した。
「親善試合とはいえ、PSG戦は飛躍のきっかけになった大事な試合。世界のトップ選手と対戦できるので、楽しみです」と藤坂。もっとも、パリ五輪と世界選手権を経て、立場は大きく変わった。ノーマークだった2年前のようにはいかない。「パリの選手が自分の存在を知っていてくれて、マークしてくれたらうれしい」とも話した。
世界トップ選手への気持ちも変わった。「2年前は憧れの選手と対戦できることがうれしかった。でも、世界と戦っていくためには、勝たなければいけない相手。対等な立場で戦い、勝ちにいく。100パーセントでぶつかって、通用するという自信を持ち帰りたい」と話した。
この日の練習では自らのシュートを封印。攻撃の司令塔として周囲を活かし、アシストする場面が多かった。「新しい選手もいるし、どういうプレーをするか分からない中で細かいところを詰めていった」と話しながらも「試合になったら一番にゴールを狙う。打てると思ったら打つ。それが自分の持ち味なので」と強豪相手にゴール奪取を誓った。
「ボールを持ったら何かが起こる」と期待されるファンタジスタの頭にあるのは「ハンドボールをメジャーにしたい」という思い。2年前のPSG戦は日本代表史上最多の1万人超の観客を集めたが、今回も多くのファンに注目されるはず。「期待されることを楽しみながら、見ている子どもたちに感動してもらえるようなプレーをしたい」。エースとして自覚を胸に、藤坂は堂々と言ってのけた。(荻島弘一)
(THE ANSWER編集部)
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