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“最後のジュニアオールスター”男子は京都、女子は大阪がV 32年続いた大会は改編へ

女子は大阪が優勝、MVPの横山「チームの良さの『ねちっこさ』を出せた」

 女子は、前回大会で準優勝だった大阪府が優勝した。決勝戦は、東京都Aを53-44で撃破。序盤から外角シュートの精度が光り、横山智那美(大阪薫英女学院中、2年)と松田珠奈(平野北中、2年)を中心にリード。第2ピリオドは、ドライブからのシュートが落ちて点差を詰められたが、後半に入ると小柄ながらスピードのある植田るな(大阪薫英女学院中、1年)が力強いドライブで得点を量産。試合の流れを引き戻した。東京都Aは、身長180センチの森美麗(八王子第一中、2年)を擁して高さで上回ったが、シュート精度が上がらず苦戦。攻守に活躍した鶴丸聖奈(八王子第一中、2年)らを中心に粘ったが、点差を縮められなかった。前回準優勝の経験者。大会MVPに輝いた大阪府の横山はコート上インタビューで「日本を背負って世界で戦える選手になりたい」と話し、試合については「相手は背が高いので、上では勝てない。粘り強くやろうと思った。チームの良さの『ねちっこさ』を出せた」とルーズボールやリバウンドを制して相手の得点力を封じて呼び込んだ勝利を喜んだ。

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 ジュニアオールスターは、32年間にわたって中学生年代の有望選手強化の場として活用されてきたが、現行の形では最後となる。日本バスケットボール協会は、育成年代のカレンダー改編に着手。来年度は、今大会に代わり、新設予定の「全国U15バスケットボール選手権大会(仮称)」のプレ大会を開催予定。現行のジュニアオールスターは、ユース育成活動の1つのプログラムとして改編・移行される。現在、男子はNBA、NCAAでプレーする選手が日本代表で活躍、女子も聖和学園高の今野紀花が、米国NCAAルイビル大へ進学するなど、新たな道が見えてきている時代で、育成年代も変革の時期を迎えている。時代の変化に刺激を受ける新世代の成長が楽しみだ。

(平野 貴也 / Takaya Hirano)


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