“最後のジュニアオールスター”男子は京都、女子は大阪がV 32年続いた大会は改編へ
ジュニアオールスターの通称で知られる「第32回都道府県対抗ジュニアバスケットボール大会2019」は、30日に武蔵野の森総合スポーツプラザで最終日を行い、男子は京都府が初優勝、女子は大阪府が2年ぶり2度目の優勝を飾った。
初優勝の京都、波多野が大会MVP「90%くらいは力を発揮できた」
ジュニアオールスターの通称で知られる「第32回都道府県対抗ジュニアバスケットボール大会2019」は、30日に武蔵野の森総合スポーツプラザで最終日を行い、男子は京都府が初優勝、女子は大阪府が2年ぶり2度目の優勝を飾った。
男子の決勝戦は、京都府が65-55で東京都Aを破った。鋭いドライブからパスを繰り出す高山鈴琉(京都精華学園中、2年)が攻撃を組み立て、オールラウンダーの波多野心優(加茂川中、2年)を中心に得点を重ねて試合をリード。後半にはシューターの高木良太朗(京都精華学園中、2年)が3連続3ポイントを決めたほか、速攻も増えて点差を広げた。大会MVPを受賞した波多野は「嬉しい。自分たちは、守備からの速攻が持ち味。90%くらいは、力を発揮できた。自分は、周りがスクリーンをかけてフリーにしてくれたから、ドライブやシュートに行けた。満足している」と喜んだ。
準優勝の東京都Aは、Wリーグ富士通のBTテーブスヘッドコーチの息子で、米国NCAAノースカロライナ大のテーブス海を兄に持つテーブス流河(実践学園中、2年)が巧みなハンドリングで1対1を制して攻撃をけん引したが、シュートが入らずに苦戦。後半はフィジカル能力に優れた岩井弾(小岩第四中、2年)の得点で追い上げたが、届かなかった。
男子は、日本代表の東京五輪出場が同日夜から翌日未明にかけて内定する見込み。日本代表の今後の活躍は、未来を担う世代への大きな刺激となっている。3ポイントを連発した京都府の高木は「代表の試合は、見ている。辻直人選手(川崎)のように、緊張感のある場面でシュートを決められる選手になりたい」と話した。