英雄マルディーニ、テニス挑戦初陣 完敗に「私には時間がない」と“ラスト宣言”
サッカーのイタリア・セリエAの名門ACミランの元イタリア代表DFパオロ・マルディーニが、49歳にしてプロテニスデビューを果たした。しかし、サッカー界で無敵の強さを誇ったレジェンドも、第二の競技人生初戦でよもやの完敗。プロテニス選手としてのキャリアを封印することを宣言した。
サッカー元イタリア代表DFがテニスデビュー、ダブルス戦で0-2と完敗
サッカーのイタリア・セリエAの名門ACミランの元イタリア代表DFパオロ・マルディーニが、49歳にしてプロテニスデビューを果たした。しかし、サッカー界で無敵の強さを誇ったレジェンドも、第二の競技人生初戦でよもやの完敗。プロテニス選手としてのキャリアを封印することを宣言した。
ACミラン一筋で1985年から2009年までプレーした伝説的名手は49歳の誕生日を迎えた26日、ミラノで行われているATPチャレンジャーツアー「アスプリア・テニスカップ」にワイルドカード(主催者推薦)で出場。イタリア人テニス選手でマルディーニのコーチを務めている45歳のステファノ・ランドニオとともにダブルスで参戦し、1回戦でトマシュ・ベドナレク(ポーランド)とダビド・ペル(オランダ)組と対戦した。
赤土のコートにオレンジ色のシャツで登場したマルディーニは、絶妙なロビングショットを披露するなど見せ場を作った。しかし、試合は1-6、1-6でストレート負け。スタンドにはミラン時代の僚友のクラレンス・セードルフ氏も応援に駆けつけたが、試合時間はわずか42分と完敗だった。
イタリア地元紙「ラ・スタンパ」によると、マルディーニは「すごくワクワクした。でも、通用しないんじゃないかという恐怖はあったよ。ここで49歳の誕生日を迎えるとは思わなかった」と振り返っている。
そして、今後については、サッカーとテニスの違いや、米2部マイアミFCの経営に携わるなど実業家として多忙を極めていることから、今回が最初で最後のテニスの公式戦になると語ったという。