全英女子オープン

　女子ゴルフの海外メジャー今季最終戦、AIG全英女子オープンが現地3日、ウェールズのロイヤル・ポースコールGC（6580ヤード、パー72）で開催され、単独首位で出た山下美夢有（みゆう、花王）が3バーディー、1ボギーの70で回り、通算11アンダーで初優勝を飾った。大会の日本語公式SNSは、最終日前にあったある光景に脚光。努力の跡がにじむ場面に反響が寄せられている。

　コツコツと一打一打に向き合っていた。全英女子オープン最終日の試合前、山下はショットの感覚を掴もうと、準備に余念がなかった。前日に単独首位に立っても一切気を抜かず、まずは赤い棒を持って素振り。さらにクラブを握って、決戦に懸ける熱意を感じさせるように、何度も何度も打ち込む様子があった。

　AIG全英女子オープンの日本語版公式Xは実際の映像を公開。「全英女子オープン新王者、山下美夢有は練習の虫。首位で迎えた最終日も、早い時間からコース入りしてショットやパットの練習に時間を費やしていた」と文面に綴った投稿に、ファンからは「勝利は地道な練習によるものだね」「本当に基本中の基本！」「上手い人みんなこれな気がする」「苦労人」などと、努力の跡がにじむ光景に熱視線が注がれていた。

　24歳の山下は、2019年の渋野日向子（サントリー）以来、日本勢2人目の全英女王に。勝みなみが通算9アンダーの2位タイ、竹田麗央も4位と、日本勢が躍進した。