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賛否呼んだ陸上インターハイ開催方式 レース&試技1減、現場では選手の反応さまざま「組によって風が…」「メリットは半々」

レース後は全員にスポーツドリンクが配られ、熱中症対策も施された【写真:荒川祐史】
レース後は全員にスポーツドリンクが配られ、熱中症対策も施された【写真:荒川祐史】

安全を守るために主催者も腐心「選手のことを考え、開催をしていただいたことに感謝」

 一方で、複数種目を走る男子の短距離選手からは「本数が減ったのは利点だし、ポジティブにとらえている」と前向きな声も。ほかにも「怪我のリスクを考えたら、メリット・デメリットは半々」との声が。また、男子100メートル決勝3組で10秒00の日本高校新記録を樹立した清水空跳(星稜2年)は「最終組で追い込まれる状況があってのこのタイムだと思う」といい、タイムレースの妙が好記録を引き出したと分析した。

 フィールド競技は試技は予選が2回まで。決勝は2回の試技を行い、トップ8がさらに2回の試技を行う形式。走り高跳びと棒高跳びは、2回連続失敗で競技終了。いずれも通常の3回から1回減る形となった。男子棒高跳び決勝に出場した選手は「いつもより確実に跳べるような跳躍をした」と試技の戦略に変更があったことを明かした。初めてインターハイ出場を果たし、女子走り幅跳び予選で敗退した選手は「全国大会の舞台が初めてだったので、しかも2本という少ない跳躍で、一瞬で終わってしまったなというのがちょっと残念です」という無念さをにじませた。

 ただ、忘れてはいけないのは選手を守るために腐心して主催者が決めたこと。大会5日間、多くのスタッフが炎天下のなか駆け回り、ドリンク配布、冷風機、ミスト噴射などの暑熱対策を実施。意見を教えてくれた選手からも「選手のことを考え、開催をしていただいたことに感謝」との声が多く上がった。高校野球をはじめ、高校の夏季スポーツは暑熱対策が進められている。選手の安全と共存させる取り組みは続く。

(THE ANSWER編集部)


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