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賛否呼んだ陸上インターハイ開催方式 レース&試技1減、現場では選手の反応さまざま「組によって風が…」「メリットは半々」

陸上インターハイはホットスタッフフィールド広島で7月25日から5日間、日本一を目指す高校生たちによる熱戦が繰り広げられた。今大会、注目されたのは大会の開催方式の変更。暑熱対策により、トラック種目は1500メートル以上が予選なしのタイムレース決勝のみに。800メートルまでは準決勝を行わず、予選と24人によるタイムレース決勝になるなど、実施方式が大きく変更された。選手たちの受け止めもさまざまだった。

暑熱対策で実施されたミスト噴射、レース前後の選手の体を冷やした【写真:荒川祐史】
暑熱対策で実施されたミスト噴射、レース前後の選手の体を冷やした【写真:荒川祐史】

暑熱対策で実施方式は大きく変更 現場で聞いた選手たちの本音

 陸上インターハイはホットスタッフフィールド広島で7月25日から5日間、日本一を目指す高校生たちによる熱戦が繰り広げられた。今大会、注目されたのは大会の開催方式の変更。暑熱対策により、トラック種目は1500メートル以上が予選なしのタイムレース決勝のみに。800メートルまでは準決勝を行わず、予選と24人によるタイムレース決勝になるなど、実施方式が大きく変更された。選手たちの受け止めもさまざまだった。

 トラック種目は短距離(従来は予選、準決勝、決勝)、長距離(従来は予選、決勝)はレース数がそれぞれ1本減ることになり、選手の負担は軽減される形に。一方で、特に短距離種目は組によって風が変わり、3組に分けたタイムレース決勝は有利・不利が生まれる。中長距離種目は後半の組は優勝ラインのペースを把握して走れる。発表されたのは開幕3日前の22日。陸上界からも賛否の声が上がっていたことも事実だ。

タイムレース決勝は有利・不利が生まれ、選手の反応もさまざま【写真:荒川祐史】
タイムレース決勝は有利・不利が生まれ、選手の反応もさまざま【写真:荒川祐史】

 実際に選手たちの声を聞いてみると、どの選手も決められたルールに反発する意図はないとした上で、さまざまな反応が上がった。

 タイムレース決勝を走った男子の短距離選手からは「組によって風も違う。そこで順位が決まるのはちょっと……という想いはあった」と公平性に対する本音も。期間中、決勝3レースのうち2レースは追い風、1レースは向かい風という条件の差が生まれた種目もあった。また、別の男子の短距離選手は「本音を言えばみんなで一斉に走り出して、誰が一番になったかが一目で分かるレースがしたかった」との声も上げた。

 同じく女子の短距離選手からは「できるなら短距離も予選の上位8人でA決勝、(9~16位で)B決勝、(17~24位で)C決勝のような形式でやってほしかった」という番組編成に対する意見も聞かれた。

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