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ランニング実施率は964万人 東京都区部が最多、背景に「東京マラソンによるブーム」

笹川スポーツ財団は26日、全国18歳以上の男女を対象した「スポーツライフに関する調査」を発表。昨年1年間で年1回以上、ジョギング・ランニングを実施した人は、前回(16年)から0.7ポイント増えて9.3%、推計実施人口は964万人だった。ジョギング・ランニング実施率は06年から増加を続け、2012年の9.7%をピークに減少に転じていた。

東京都区部のジョギング・ランニング実施率は10%を超える
東京都区部のジョギング・ランニング実施率は10%を超える

年1回以上ジョギング・ランニングを実施した人は9.3%…笹川スポーツ財団調査

 笹川スポーツ財団は26日、全国18歳以上の男女を対象した「スポーツライフに関する調査」を発表。昨年1年間で年1回以上、ジョギング・ランニングを実施した人は、前回(16年)から0.7ポイント増えて9.3%、推計実施人口は964万人だった。ジョギング・ランニング実施率は06年から増加を続け、2012年の9.7%をピークに減少に転じていた。

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 年齢別では20代と30代が最も高く、15.2%。次いで40代と50代が9.4%、60代5.1%、70歳以上2.8%だった。また、東京マラソンが開始された07年以降、実施している都市規模別では18年は東京都区部が13.4%と最も高く、20大都市10.7%、人口10万人未満の市9.7%、人口10万人以上の市8.3%、町村6.0%が続く。人口規模が大きいほど実施率が高い傾向がある。

 研究担当者コメントのコメントは以下の通り。

 ○東京都区部の実施者が多い 

 2018年の年1回以上ジョギング・ランニング実施率は9.3%であり、推計実施人口は964万人であった。ジョギング・ランニング実施率は1998年の6.9%から増減を繰り返した後に緩やかな増加を続け、最も高い2012年の9.7%から減少していたが、2018年は前回2016年調査から0.7ポイント増加した。ジョギング・ランニング実施率の増加は主に男性、20~30歳代(特に女性20歳代と男性30歳代)が牽引しており、それ以外の者は明確な増加傾向はみられない。また、都市規模別では東京都区部に住む者のジョギング・ランニング実施率が13.4%と最も高く、人口規模が大きい地域ほど実施率が高い傾向が明らかとなった。ただ、東京都区部の実施率は2012年の17.8%と比較すると2014年以降は減少し、10~14%の間で推移している。 

 ○東京マラソンによるブームに落ち着きか 

 男性や20~30歳代、東京都区部に住む者のジョギング・ランニング実施率が増加してきた背景には、2007年の東京マラソン開始を契機としたジョギング・ランニングブームがあると考えられる。2018年のジョギング・ランニング実施率は2012年頃のピークと比較するとわずかに低い水準だが、東京マラソン開始前の2006年と比較すると増加している。ジョギング・ランニング人気の低下というよりは、ブームによる急激な実施率の増加がやや落ち着いた状況であると推察される。今後も実施率を維持していくには、ブームをきっかけにジョギング・ランニングを始めた者が継続しやすいコースやステーションといった環境整備、忙しさ等を理由に離脱した者が再開しやすいよう短時間で走る実施スタイルの発信等の取り組みが求められる。

 笹川スポーツ財団 スポーツ政策研究所 研究員 藤岡 成美

(THE ANSWER編集部)


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