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比嘉大吾が引退、休養王者の堤聖也「僕が勝つことで比嘉の評価も上がる」 親友の思い受け継ぐ「下手な試合はできない」

ボクシングのWBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦が30日、神奈川・横浜BUNTAIで行われ、同級2位の比嘉大吾(志成)が同級王者アントニオ・バルガス(米国)と対戦。フルラウンドを戦い抜き、ドロー決着。またも世界王座返り咲きはならなかった。ジャッジ全員が113-113。4回にダウンを奪うも、12回に痛恨のダウン。試合後、現役引退を発表した。

果敢に戦った比嘉大吾(左)【写真:山口比佐夫】
果敢に戦った比嘉大吾(左)【写真:山口比佐夫】

WBA世界バンタム級タイトルマッチ

 ボクシングのWBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦が30日、神奈川・横浜BUNTAIで行われ、同級2位の比嘉大吾(志成)が同級王者アントニオ・バルガス(米国)と対戦。フルラウンドを戦い抜き、ドロー決着。またも世界王座返り咲きはならなかった。ジャッジ全員が113-113。4回にダウンを奪うも、12回に痛恨のダウン。試合後、現役引退を発表した。

 7年3か月ぶりの世界王座返り咲きはならなかった。昨年9月にWBO同級王者・武居由樹(大橋)に挑み、判定負け。今年2月にはWBA同級休養王者の堤聖也(角海老宝石)に挑戦し、激闘の末に引き分けた。巡ってきた3度目のチャンスは、またしてもドロー。試合後、現役引退を表明した。

会場に訪れた堤聖也【写真:山口比佐夫】
会場に訪れた堤聖也【写真:山口比佐夫】

 高校時代からの親友の堤はリングサイドで激闘を見つめ、ドロー判定になると両手で顔を覆った。比嘉について「面白い試合ができたからあいつ的にはいいんじゃないですか。面白い試合をするのがあいつの中で大事なこと」とし、引退については「それを言うと武居さん(との試合)の後にも同じこと言われたんで。その時もあいつ辞めるつもりだったし。他の引退していった仲間と同じ気持ちかな」と話した。

 リングを降りた比嘉とは抱擁をかわした。「あいつと2回戦って、僕が勝つことで比嘉の評価も上がると思う。比嘉が強いボクサーだったというのは、僕の戦い方でどんどん変わっていくと思うので、下手な試合はできない。そういう気持ちです」と言う。

 試合後のリングにも自身のベルトを持って上がった堤。バルガスへ「同じベルトが2個ある、あともう1個なんか作られていて奇妙なことが続いているけど、僕が本物なので。それはしっかり次、分からせようと思う」と宣戦布告。「僕がしっかり倒して勝ちたい。強い相手だったけど、倒します」と誓っていた。

(THE ANSWER編集部)


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