比嘉大吾「引退します」 会見で明言、ドロー決着も「自分の中では負けと一緒」 7年3か月ぶり王座返り咲きならず 12回痛恨ダウン「同じ過ちをしたな、と…」
ボクシングのWBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦が30日、神奈川・横浜BUNTAIで行われ、同級2位の比嘉大吾(志成)が同級王者アントニオ・バルガス(米国)と対戦。フルラウンドを戦い抜き、ドロー決着。3戦連続の世界戦だったが、またも世界王座返り咲きはならなかった。ジャッジ全員が113-113。試合後の会見では「引退します」と明言した。「負けですよね。2戦連続ドロー。チャンピオンの防衛なので負けだと思います」と肩を落とした。戦績は29歳の比嘉が21勝(19KO)3敗3分け、28歳のバルガスが19勝(11KO)1敗1分け1無効試合。

比嘉大吾VSアントニオ・バルガス
ボクシングのWBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦が30日、神奈川・横浜BUNTAIで行われ、同級2位の比嘉大吾(志成)が同級王者アントニオ・バルガス(米国)と対戦。フルラウンドを戦い抜き、ドロー決着。3戦連続の世界戦だったが、またも世界王座返り咲きはならなかった。ジャッジ全員が113-113。試合後の会見では「引退します」と明言した。「負けですよね。2戦連続ドロー。チャンピオンの防衛なので負けだと思います」と肩を落とした。戦績は29歳の比嘉が21勝(19KO)3敗3分け、28歳のバルガスが19勝(11KO)1敗1分け1無効試合。
背水の陣で臨んだ比嘉。試合が動いたのは4回だ。カウンターの左フックでダウンを奪取。場内は騒然となった。7回には連打を浴びる場面もあったが、左ボディーなどで対抗。9回には体を密着させ、壮絶な乱打戦を繰り広げた。
最終12回、落とし穴が待っていた。右を被弾し、ダウンを奪い返される。痛恨の展開で判定を迎え、ドローに。バルガスからベルトを奪うことはできなかった。
試合後の会見で比嘉は、最終ラウンドのダウンについて「同じ過ちをしたな、という感じ。行って、倒されているんで仕方ない部分もある。あそこで判定というか引かないで行ってもよかったかな」と語った。最後まで前に出たが「挑戦者なので、これで相手にとられているぞ、と言われていた。自分は攻めるしか。選択肢はそれしかなかった。でもいけてはなかったかも」と話した。
比嘉は昨年9月にWBO同級王者・武居由樹(大橋)に挑み、判定負け。今年2月にはWBA同級休養王者の堤聖也(角海老宝石)に挑戦し、激闘の末に引き分けた。巡ってきた3度目のチャンス。またもドローで、王座には手が届かなかった。
比嘉が勝利すれば、2018年4月に計量失敗によってWBC世界フライ級王座を剥奪されて以来、7年3か月ぶりの世界王座奪取だった。試合前から「負ければ引退」を宣言しており、「三度目の正直」に向けて退路を断っていた。
「自分の中では負けと一緒。世界戦だと負け。自分の中でずっと決めていた。3度目があったということは、チームのみんなのおかげでここまでこれた。それで結果が出せなかったら自分の中で終わりだと思っていたので、引退します」
引退を明言した比嘉に対し、野木トレーナーも「大吾を尊重したいと思います」と語った。比嘉は「3戦連続世界戦の中で、一番勝ちたかった。武居戦も堤戦もそれはあったが、出し切ればいいと。今回は何が何でも勝ちたかった。二度あることは三度ある。あとちょっとのところで」と悔やんだ。
▼バルガス
「(比嘉は)とてもタフな選手だった。いけるかなという気持ちもあったが、彼も元チャンピオン。全力を出し合った結果」
(THE ANSWER編集部)
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