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2団体王者・寺地拳四朗が1-2判定負けでまさかの陥落 キャリア2敗目、今後は「何も考えられない」「悔しさはある」

ボクシングのWBA・WBC世界フライ級タイトルマッチ12回戦が30日、神奈川・横浜BUNTAIで行われ、同級2団体統一王者・寺地拳四朗(BMB)がWBC同級2位、WBA同級3位のリカルド・サンドバル(米国)と対戦。1-2(112-115、114-113、110-117)の判定負けで、王座陥落となった。3階級制覇を視野に入れている寺地にとって弾みをつけたい一戦。ダウンを奪ったが、悔しいキャリア2敗目となった。会見では「サンドバルが強くて崩しきれなかった。強かったです」と敗戦を受け入れていた。

サンドバルと対戦する寺地拳四朗(右)【写真:山口比佐夫】
サンドバルと対戦する寺地拳四朗(右)【写真:山口比佐夫】

寺地拳四朗VSリカルド・サンドバル

 ボクシングのWBA・WBC世界フライ級タイトルマッチ12回戦が30日、神奈川・横浜BUNTAIで行われ、同級2団体統一王者・寺地拳四朗(BMB)がWBC同級2位、WBA同級3位のリカルド・サンドバル(米国)と対戦。1-2(112-115、114-113、110-117)の判定負けで、王座陥落となった。3階級制覇を視野に入れている寺地にとって弾みをつけたい一戦。ダウンを奪ったが、悔しいキャリア2敗目となった。会見では「サンドバルが強くて崩しきれなかった。強かったです」と敗戦を受け入れていた。

 寺地は初回、左のジャブを突き刺してけん制。2回に左フックを顔面に被弾するなどとペースを掴み切れない展開がつづいたが、5回に試合が動いた。右ストレートでダウンを奪取。勢いそのまま6回にワンツーと右アッパーを浴びせた。10回に右フックで顔面を捉えたが、決定打に欠いたまま試合が進んだ。12回は激しい打ち合いに。決着は判定にもつれ込み、1-2でサンドバルの勝利となった。

 寺地は会見で「採点は厳しいかなと思った。(判定になり)負けたかなと思いました」と話した。強化して臨んだディフェンス面について「イメージしていた感じではあったが、思ったよりももらっちゃった感じがある。そこまで染みついていなかったかもしれない」と話した。

 2017年5月にWBC世界ライトフライ級王座を獲得して以降、17戦連続で世界戦をこなしてきた。これまでキャリア唯一の黒星は21年9月の矢吹正道(LUSH緑)との一戦のみ。今年3月に行われた前戦はWBA同級王者だったユーリ阿久井政悟(倉敷守安)との王座統一戦。激闘の末、12回TKO勝ちを収めていた。

 近い将来にはスーパーフライ級に階級を上げて、3階級制覇を見据えていた。陣営もこの試合を「通過点」と位置づけていた。世界で最も権威あるボクシングの米専門誌「ザ・リング」の階級を超えた格付けランク「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」で、寺地は井上尚弥(大橋)、中谷潤人(M.T)に次ぐ、日本人3番目となる9位に位置していたが、サンドバルに屈した。

 会見では今後について「悔しさはあります。いまはなんともいえない」「何も考えられないですかね」と語った。

(THE ANSWER編集部)


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