大谷、後半戦から三振激増も…その裏で急上昇した「96.7」 空振り増も心配なし?打球速度は復調
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は29日(日本時間30日)、敵地で行われたレッズ戦に「2番・DH」で先発出場し、初回から4打席連続三振を喫した。1試合4三振は6月17日(同18日)のパドレス戦以来、今季2度目。オールスター後は三振が急増しているのは、どのような理由によるものなのか。

球宴後は三振も打率も向上…見えてくる姿とは
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は29日(日本時間30日)、敵地で行われたレッズ戦に「2番・DH」で先発出場し、初回から4打席連続三振を喫した。1試合4三振は6月17日(同18日)のパドレス戦以来、今季2度目。オールスター後は三振が急増しているのは、どのような理由によるものなのか。
この日レッズの先発は、サイドスローに近い低い位置で腕を振る左腕のロドロ。大谷は外角低めに逃げる球筋に手を焼き、初回の打席は1-2からのカーブで空振り三振。3回は1-2からの直球を見逃し三振。5回1死二、三塁の好機では2ストライクから再び外角低めへのカーブを空振りした。さらに7回には、右腕のアッシュクラフトからも三振を喫した。9回の打席は右飛で、5打数無安打4三振という成績だった。
大谷は球宴後の11試合で、実に20三振を喫している。1試合当たり1.81個のペースで、それ以前の95試合の同1.14個から急増している。悪い状態のように見えるが、そうとも言い切れない。
大谷は7月上旬に打撃が落ち込んだ。今月を球宴前後に分けると、球宴前の打率が.186なのに対し球宴後は.244。同じく球宴前の、スイングに占める空振り率は25.2パーセントなのに対し、後半は44.3パーセント。浮かび上がるのは強く振り、より強い打球を打とうとする姿。三振はその代償ともいえるのだ。
平均の打球速度が90.4マイル(約145.5キロ)から96.7マイル(約155.6キロ)に向上。打球速度95マイル以上の割合を示す「ハードヒット%」も46.9パーセントから56.0パーセントと大きく上向いている。飛距離には打球速度と角度が大きな要素だ。大谷が後半戦に打った安打は11本で、そのうち6本が本塁打。二塁打も1本あり、単打は4本しかない。
現在の129三振を、シーズン162試合に換算すれば自己最多(2021年の189個)を更新する193個ペース。一方で本塁打も、昨年の54本を超える57発ペースで打ち続けている。シーズンが終わってみれば、あらゆる意味で規格外の数字を残す可能性がある。
(THE ANSWER編集部)
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