陸上インターハイ決勝で異例の一人レース 地元の観衆大歓声「みんなの拍手で気持ち上がった」予選救済措置で繰り上がり
陸上のインターハイ(ホットスタッフフィールド広島)で異例の一人レースが実施された。29日、男子110メートル障害予選で救済措置によりタイムレース決勝に進出した北川稔(盈進2年)が10台のハードルを駆け抜け、地元の会場から大きな拍手が送られた。

陸上インターハイ
陸上のインターハイ(ホットスタッフフィールド広島)で異例の一人レースが実施された。29日、男子110メートル障害予選で救済措置によりタイムレース決勝に進出した北川稔(盈進2年)が10台のハードルを駆け抜け、地元の会場から大きな拍手が送られた。
午前の予選5組に出場した北川は10台目のハードルを越えた後、バランスを崩した隣のレーンの選手に走路を妨害される形に。15秒39(向かい風1.6メートル)で組7着だったが、救済措置によりタイムレース決勝に駒を進めた。今大会は準決勝を行わず、8人×3組でタイムによって争う決勝方式。急遽、4組編成となり、その1組として北川が1人で走った。
地元ということもあり、スタートの選手紹介から大きな拍手が送られた。周りに選手がいない単独走という難しい状況だったが、集中して10台のハードルを1台も倒さずに15秒01(追い風3.2メートル)でゴール。トラックに一礼し、再び場内の拍手を浴びた。
レース後、初の全国の舞台で異例の経験をした北川は、救済措置について「初めての経験でびっくりした」と回顧。決勝は「1人というのもあって、いつもと違う感じ。変な緊張があった」と言うが、「みんな拍手をくれて応援してくれて一気に気持ちが上がって走れた」と感謝した。
予選の隣のレーンの選手からはインスタグラムのDMで謝罪のメッセージがあり、「全然大丈夫です」と返信したという。その後、全4組の結果、北川は25人中24位となった。
(THE ANSWER編集部)
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