インターハイ男子100メートルで驚異の高校新記録

　26日に行われた陸上のインターハイ（ホットスタッフフィールド広島）の男子100メートルで、16歳の清水空跳（そらと・星稜2年）が10秒00（追い風1.7メートル）をマークして優勝した。12年ぶりの高校新記録で、U-18でも世界新記録。海外メディアも短距離界の超新星について報じている。

　清水はライバルを圧倒する爆走で、快記録を叩き出した。桐生祥秀が保持していた高校記録を13年ぶりに0秒01更新するだけでなく、U-18世界新という衝撃タイム。海外メディアも16歳に熱視線を送っている。

　スペイン紙「マルカ」は、「シミズは7月4日の日本選手権予選で10秒19を記録しすでに実力を示していた。さらに10秒25で決勝まであと100分の1秒というところまで迫った。彼は、この高校選手権でその実力を世界に知らしめたと言えるだろう」と報道。「9月に東京の国立競技場で彼の姿を見ることができることを期待したい。きっと素晴らしい光景が生まれるはずだ」と続けた。

「日本の10代のスプリンターが、18歳以下の100メートル走で驚異的なパフォーマンスを見せ、大差で優勝して、世界記録を破った」と伝えたのは、英スポーツメディア「スポーツバイブル」。米スポーツニュースサイト「ブロバイブル」は、「16歳の日本出身のスプリンター、ソラト・シミズは、間もなく高校生ながらも陸上界のトップランナーたちと肩を並べる存在になるだろう」とした。

　清水は10秒00で9月に東京で開催される世界選手権の参加標準記録（10秒00）をクリア。他の日本選手の動向次第で、代表入りの可能性がある。