8月1日オープンのDSPE GOLF STUDIO

　難関の日本女子プロゴルフ協会（JLPGA）プロテスト合格を目指す選手らが、レッスンを担当するゴルフスタジオが誕生した。8月1日、東京・天王洲アイルにオープンする「DSPE GOLF STUDIO」で、週1ペースで出勤予定の25歳・花渕里帆が取材に応じた。

　ウォーターフロントの天王洲アイル。運河近くにあるビルの2階に「DSPE GOLF STUDIO」はあった。オープンに向けて最終準備をしていた今月下旬のある日、花渕は最新機器が設置してある打席でショット練習をしていた。スクリーンに出る弾道を確認した上で、動画でダウンスイングの軌道をチェック。「もっと、左に振らなきゃ」とつぶやいた。

　DSPEとは、2020年3月にレギュラーツアーでの活躍を目指す女子ゴルファーを支援する目的で設立された団体で、メンバーによる競技会などを実施している。BS日テレ「ゴルフサバイバル」、BS朝日「女子ゴルフペアマッチ選手権」、BSテレ東「ゴルフ侍」などを制作している株式会社サジットメディアが運営。「DSPE GOLF STUDIO」も同社が総工費8000万円をかけて設立した。

　DSPEのメンバーは、人生を懸けて合格率3％台のプロテストに挑戦中。花渕は10歳でゴルフを始め、明大では全国女子大学ゴルフ対抗戦の優勝に貢献した。個人では日本女子学生ゴルフ選手権9位などの実績がある。プロテストはこれまで5度受けて未合格。挑戦に向けては、練習、試合出場を重ねるための費用が必要で、花渕らにとってもこのスタジオでの勤務が一つの収入源になる。

「それは確かにあります。ただ、アマチュアの方にレッスンをすることで頭の中が整理できますし、間違いなく自分のためにいいことです。また、このスタジオは最新機器がそろっていますし、ツアーパットがあることも強みだと思います」