羽生結弦、大逆転Vは「まだ可能だ」 伊解説者が“奇跡の再現”を否定しない理由
過去に演じた大逆転、アンベーシ氏「まだ勝利は可能だ」
しかし、まだ決着がついたわけではない。アンベーシ氏は羽生について“奇跡の大逆転”の再現に言及している。「ユヅル・ハニュウは過去にもショートで出遅れたことがあったが、信じれない完成度のフリーを演じて優勝したことがある。2017年のヘルシンキでの世界選手権だね」と口にしたという。
当時はSPで首位と10.66点差の5位と大きく出遅れながら、フリーで世界最高得点(当時)を記録する完璧な演技で大逆転V。同氏は「今回はトップとはかなりの点差があるが、まだ勝利は可能だ」としている。
首位に立っているのはチェンだ。107.40点をマークした演技について、同氏は「チェンは賢い選択をショート中に行った」と4回転フリップをルッツに変更したことを評価。しかし、「チェンの今回のジャンプの質は彼(羽生)の最高点と比べると優れて良いわけではない」とも言及したという。
「特にトリプルアクセルに関するハニュウとチェンの加点の差は、本当の評価が成されていない」とし、羽生はもっと加点を得ていいと指摘。「こんな風になってしまうのは、あぁ、酷いことだ!」と嘆きながら「しっかりとフリーを見届けよう」と締めくくったという。
12.53点と大きな差があるが、羽生のジャンプの質なら“奇跡の再現”が不可能ではないと分析したアンベーシ氏。宇野も含め、巻き返しを演じ、表彰台の頂点を争えるか。運命の決戦は今夜だ。
(THE ANSWER編集部)