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井上尚弥が「最大の難敵」アフマダリエフと9.14対戦発表 KO宣言なし「今回は判定決着でもいい」 世界最多5度目の4団体同時防衛へ…タパレスがスパー相手で来日へ

ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が10日、都内で会見。9月14日に愛知・IGアリーナでWBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との防衛戦を行うと発表した。勝てば世界最多の5度目の4団体同時防衛となる。興行は、NTTドコモの映像配信プラットフォーム「Lemino」で独占無料生配信。戦績は32歳の井上が30勝(27KO)、30歳のアフマダリエフが13勝(10KO)1敗。

10日の会見に出席した井上尚弥【写真:荒川祐史】
10日の会見に出席した井上尚弥【写真:荒川祐史】

井上尚弥―アフマダリエフ戦を発表

 ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が10日、都内で会見。9月14日に愛知・IGアリーナでWBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との防衛戦を行うと発表した。勝てば世界最多の5度目の4団体同時防衛となる。興行は、NTTドコモの映像配信プラットフォーム「Lemino」で独占無料生配信。戦績は32歳の井上が30勝(27KO)、30歳のアフマダリエフが13勝(10KO)1敗。

 井上は5月に米ラスベガスで行われたラモン・カルデナス(米国)との前戦で、2回にダウンを奪われながらも逆転の8回TKO勝ち。リング上で「9月にアフマダリエフと戦います」と明言していた。次戦を勝てば世界4階級制覇王者の“カネロ”ことサウル・アルバレス(メキシコ)を抜き、単独で世界最多5度目の4団体同時防衛となる。

 アフマダリエフは現WBA暫定王者の30歳。2023年4月にマーロン・タパレス(フィリピン)に1-2の判定負けを喫し、WBAとIBFの王座を手放した。そのタパレスに井上は同年12月にKO勝ち。4団体の王座を保持し続けている。

 井上は来年5月頃、東京DでWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M.T)とスーパーバンタム級で対戦する構想がある。会見には、WBO世界バンタム級王者・武居由樹(大橋)も同席。武居は同興行で同級1位クリスチャン・メディナ(メキシコ)との防衛戦に臨む。

 井上はこの発表の前に、自身のXで「キャリア最大の難敵との戦いになる」と報告していた。所属ジムの大橋秀行会長も「井上尚弥のデビューから13年が経ちますが、最強の強敵になると思う」と語った。アフマダリエフ戦に向けては、井上、アフマダリエフの両選手と戦った経験があるタパレスが来日。スパーリング相手を務めるという。

 会見の中で井上は「正直、カルデナス戦はそこ(アフマダリエフ戦)をモチベーションに戦っていた。今回はアフマダリエフの全てのボクシングスキルに注意を払いたい。細かな技術が詰まった選手なので、警戒心を高めにトレーニングをこれから積んでいきたい」と語った。

 ド派手なKO勝ちを積み重ねてきた“モンスター”だが、今回は慎重で「今回は判定決着でもいいと思っている。しっかり勝ち星を取りに行く」と語った。続けて「そういった時の井上尚弥が一番強い。KO宣言しないときほど、慎重に戦いたいと思っている。そういった時こそ、劇的なKOシーンが12ラウンドの中で見られる。しっかり12ラウンド組み立て、ボクシングをしていく」とも語った。

 勝てば次戦は12月、サウジアラビアでの興行も見据える。「その先の中谷戦もぼんやり描かれている、そういった試合に対する位置づけになるが、しっかりアフマダリエフに勝つボクシングを組み立てていきたい。(先の試合は)頭の中から消して、この一戦にしっかり挑みたい」と意気込んだ。

(THE ANSWER編集部)


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