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全英銀メダルの渡辺&東野、中国勢の強さ再確認「向こうの方が成長していた」

中国勢に2連覇を阻まれたという結果は、決して課題だけを意味するものではない。大舞台で2年連続の決勝進出を果たした歩みには、手ごたえも含まれる。

全英オープンで準優勝した渡辺(左)と東野(右)【写真:平野貴也】
全英オープンで準優勝した渡辺(左)と東野(右)【写真:平野貴也】

全英で銀メダルの渡辺、東野組が帰国

 中国勢に2連覇を阻まれたという結果は、決して課題だけを意味するものではない。大舞台で2年連続の決勝進出を果たした歩みには、手ごたえも含まれる。

 バドミントン日本代表で急成長を見せている混合ダブルスの渡辺勇大、東野有紗組(日本ユニシス)が12日に欧州遠征から帰国した。2連覇を狙った全英オープンで2年連続となる決勝戦まで駒を進めたが、昨年の決勝で破った中国の鄭思維(ツェン・シーウェイ)、黄雅瓊(ファン・ヤーチョン)組に雪辱を許し、準優勝となった。

 相手は、世界ランク1位。第1ゲームを17-21で取られると、第2ゲームは14-7とリードしたところから大逆転を許し、20-22で取られて0-2のストレート負けとなった。東野は「本当に気が抜けない。こんなに点差があっても逆転されてしまうんだと実感した」と悔しさをにじませた。渡辺も「決勝戦は、昨年と同じ相手だったけど、向こうの方が成長していた。昨年は、向こうが(ペアを組んで)出始めの状態で(連係の)綻びもあったけど、今回は僕たちのコンディションが良くても、相手の実力を発揮されると苦しい展開が続いた。そこは、まだ実力の差かなと思う」と相手の力を認めた。

 混合ダブルスは、特に中国ペアが強いが、渡辺と東野は追いかける一番手としての位置を確立しつつある。全英オープンは、1977年に世界選手権が始まるまで、事実上の世界一決定戦として行われていた歴史がある。世界トップクラスの選手が転戦するBWFワールドツアーの中で、スーパー1000という最上級の位置付けになるが、その中でも最も権威がある。渡辺、東野組は、世界ランク11位で臨んだ昨年の全英オープンでシード選手を次々に破って初優勝を果たし、同種目の有力候補へと成長してきた。2年連続の決勝進出自体は、大きな成果だ。

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