ロシア代表選考、正式決定も現地要人賛否 スルツカヤ氏「リーザは強いスケーター」
ロシアスケート連盟は27日、3月のフィギュアスケート世界選手権(埼玉)の女子代表3選手を発表。アリーナ・ザギトワ、ソフィア・サモドゥロワ、エフゲニア・メドベージェワに決定。エリザベータ・トゥクタミシェワと、スタニスラワ・コンスタンチノワが補欠となった。この決定に関して、ロシアフィギュア界の要人たちからも様々な声が上がるなど、波紋は広がっている。
メドベージェワの逆転選出にフィギュア界の要人からは様々な声が
ロシアスケート連盟は3月のフィギュアスケート世界選手権(埼玉)の女子代表を発表し、アリーナ・ザギトワ、ソフィア・サモドゥロワ、エフゲニア・メドベージェワの3選手に決定。エリザベータ・トゥクタミシェワ、スタニスラワ・コンスタンチノワが補欠となった。この決定に関し、ロシアフィギュア界の要人たちからも様々な声が上がるなど、波紋は広がっている。
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ロシア連盟のコーチ評議会の投票ではメドベージェワが19票を集め、対抗馬と見られていたトゥクタミシェワは7票にとどまり、メドベージェワの逆転選出が決まった。結果を受け、複雑な胸中を明かしているのは2度の五輪メダリスト、イリーナ・スルツカヤ氏だ。
ロシアメディア「Sport24」は「スルツカヤ氏『トゥクタミシェワも世界選手権に行くに値した』」と題した記事で、同氏のコメントを伝えている。
「1度、コーチ評議会でそういうメンバーを選ぶと決定したのなら、それは正しいということでしょう。トゥクタミシェワも世界選手権に行くに値したと論争はしません、切符はたった3枚です。またロシアフィギュアスケート連盟が考え直すかですって? それについては答えられません。私の個人的な関係としては……」
こう語尾を濁しながらも、続ける形で「私はそれに関して何か言う権利はありません。でも、リーザ(トゥクタミシェワの愛称)は強いスケーターです」と悔しさをにじませていた。
スルツカヤ氏は過去にもトゥクタミシェワを気遣う発言を残しており、昨年末のロシア選手権を肺炎で欠場し、欧州選手権の代表に選ばれなかった際には「心から残念です。彼女にとって欧州選手権に行けないことは本当の悲劇です」とコメント。12月のGPファイナルの際にも「私はトゥクタミシェワがとても気に入りました。私はいつも彼女を応援していました」と気にかけていた。それだけに今回の決定には複雑な心境なのかもしれない。