日本で出会った6歳少年が…車いす生活から5年、札幌で再会ジェイソン・ブラウンを感激させた秘話「僕のヒーローだ」

翌日はともにスケート、成長に感激「それが葵君の強さだと思います」
リハビリの1つとしてボクシングもやっていた葵くんに、ブラウンは「いつか一緒にスケートをしよう。それから、ボクシングも一緒にやろうね。スケートは僕が先生だけど、ボクシングの時は葵くんが僕の先生になって教えてね」と提案。最後は葵くんがさっぽろハウスや支えてくれた人たちへ、感謝の言葉を読み上げた。18回も書き直したというメッセージ。ブラウンも聞き入っていた。
翌9日、ブラウンはスターズ・オン・アイスの会場である札幌市月寒体育館で練習。葵くんと両親を招待した。プロの迫力とスピード感あふれるジャンプ、スケーティングに圧倒された葵くんは、その後リンクにも上がり、ブラウンと30分程度スケートを楽しんだ。
ブラウンに抱きかかえてもらいグルグルと回転したり、マンツーマンで滑り方を教えてもらったり、笑顔が絶えない時間を過ごした。葵くんの成長に驚いたブラウンは終始「すごい!」と日本語を連発した。
リンクサイドから見守った葵くんの両親も「こんなことがあるなんて。素晴らしい機会をいただき本当に有難い」と感激し、ブラウンに何度もお礼を伝えていた。
「葵くんは刺激を受けてくれたといっていたが、刺激を受けたのは私のほうだ」と胸いっぱいのブラウン。「車いすにいたときから、立ってスケートをしている様子、成長を見るだけで感動だったのに、実際に会えて元気な姿を見ることができて、本当に感動しました」と成長ぶりに心打たれていた。
着実に努力し、それが実った葵くんの強さについて「まだ小さいのに、ゴールは見えないかもしれないけれど頑張ろうという気持ちが素晴らしい。ゴールに向かっていく段階で大変なこともあったと思うけれど、諦めずに、少しずつ進歩していったことが素晴らしい。それが葵くんの強さだと思います」と称えた。
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