富士フイルム・スタジオアリス女子オープン

　女子ゴルフの国内ツアー、富士フイルム・スタジオアリス女子オープン最終日が13日、埼玉・石坂GC（6585ヤード、パー72）で行われ、1打差の2位で出た24歳の安田祐香（NEC）がツアー通算2勝目を挙げた。通算9アンダーで並んだ河本結、中村心との3人によるプレーオフは4ホール目で決着。激闘後に広がったワンシーンもファンの感動を誘っていた。

　雨中のプレーオフは4ホール目で決着する長期戦になった。最後は河本との一騎打ちで安田が勝利。ギャラリーの拍手の中、惜しくも敗れた河本が安田のもとへ歩み寄った。2人は笑顔でハグ。称え合った爽やかなシーンだった。

　この瞬間を撮影した1枚を日本女子プロゴルフ協会（JLPGA）がインスタグラムに公開。コメント欄には「河本選手の最後のアプローチは、熱くなりました」「素晴らしい2人の対決でした」「感動をありがとうございます」「18番に涙あり」などとコメントが集まった。

　惜しくもツアー3勝目を逃した河本は試合後、自身のインスタグラムで「JLPGAレギュラーツアーでは初めてのプレーオフ　簡単には言い表せない、特別な舞台って感じがしてとても幸せでした」「そして祐香ちゃん、最後のバンカーはかっこよかった　おめでとう」と記した。

　コメント欄では安田が「結さん今日はありがとうございました」と反応。ファンも「共に戦ったライバルを褒め称える姿勢は素晴らしい」「強くなったね。実力だけでなく人間的にまた成長したのがわかります」「悔しい中非常に前向きに、他のプレーヤーへのリスペクトのあるコメント感動しました！」などと労いを込めて書き込んでいた。