大谷巨大壁画の作者が明かす舞台裏「名誉が汚されるかもと…」 届いた「やめたほうがいい」の声
巨大な壁画に託した思いを語った。米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手をモチーフにした約46メートルの壁画が話題となった壁画アーティストが米メディアに登場。描かれた経緯に加え、大谷の故郷・奥州市に描いた新作についても語っている。

壁画アーティスト、ロベルト・バルガス氏が米メディアに語る
巨大な壁画に託した思いを語った。米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手をモチーフにした約46メートルの壁画が話題となった壁画アーティストが米メディアに登場。描かれた経緯に加え、大谷の故郷・奥州市に描いた新作についても語っている。
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ドジャース専門サイト「ドジャー・ブルー」のYouTube番組「DodgerHeads」に出演したのは、壁画アーティストのロベルト・バルガス氏。昨年、LAのリトル・トーキョー(日系の商店などが軒を連ねる地区)にある宿泊施設「都ホテル」に150フィート(約46メートル)にもなる大谷の壁画を描いた。
壁画作成は、都ホテルに同氏が企画を持ち込んだ事がきっかけだったという。「近くのボイル・ハイツで育った私にとって、とても思い入れがあるプロジェクトでした。リトル・トーキョーの入り口のこの通りはとても重要な場所です。2つの文化が深い歴史を共有していて、この2つの文化は共通点の方が多いと感じていました」。続けて壁画を描いた2つの理由を語っている。
1つは大谷ファンであったこと。「グラウンド内外での振る舞いはまさにスーパースターのお手本だと思います。それを支持したかった」。もう1つは先に述べた2つの文化、AAPI(アジア・太平洋諸島系アメリカ人)のコミュニティが存在したことだ。
「一体感や団結を話すきっかけを作りたかったのです。そして、同じ道にある橋の反対側に壁画を描いてシーズンの終わりを締めくくろうという考えを持っていたので、フェルナンド・バレンズエラ(1980年代にドジャースでプレーしたメキシコ出身のスター選手)を描きました。オオタニの壁画でシーズンを始めることができたのは素晴らしいことでした」
同地区の各コミュニティの一体感を示す象徴として大谷を壁画にすることを決めたようだ。描き始めた当初は、ファンも興奮。メディアにも取り上げられたというが、数日後に水原一平元通訳による賭博スキャンダルが浮上。バルガス氏の元には壁画の制作をやめた方がいいという声も届いたという。