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ボクシング界23歳逸材が日本王者圧倒 デビュー9連勝の帝拳・高見亨介、世界王座へ「確信ある」

ボクシングの日本ライトフライ級(48.9キロ以下)タイトルマッチ10回戦が8日、東京・後楽園ホールで行われ、同級1位・高見亨介(帝拳)が王者・川満俊輝(三迫)に6回2分26秒TKO勝ちした。5日に23歳になったばかりの逸材が初挑戦で王座獲得。名門ジムで世界王座戴冠が期待され、「挑戦させてください」と猛アピールした。戦績は高見が9勝(7KO)。29歳の川満は11勝(7KO)2敗。

日本ライトフライ級の王座を獲得し、ロープに登って歓喜する高見亨介【写真:澤田直人】
日本ライトフライ級の王座を獲得し、ロープに登って歓喜する高見亨介【写真:澤田直人】

日本ライトフライ級王座決定戦

 ボクシングの日本ライトフライ級(48.9キロ以下)タイトルマッチ10回戦が8日、東京・後楽園ホールで行われ、同級1位・高見亨介(帝拳)が王者・川満俊輝(三迫)に6回2分26秒TKO勝ちした。5日に23歳になったばかりの逸材が初挑戦で王座獲得。名門ジムで世界王座戴冠が期待され、「挑戦させてください」と猛アピールした。戦績は高見が9勝(7KO)。29歳の川満は11勝(7KO)2敗。

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 王者を圧倒した。高見は抜群のスピードで川満をいなし、手数で上回る展開。左のフック、ボディーのコンビネーションなどで的確にテンプルを突いた。5回終了時の採点は49-46×2、50-45。6回の連打でTKOを呼び込んだ。コーナーに登り、叫んだ新王者。「仕留めきれて嬉しい。気持ちの面でレベルアップできた」。WBC3位など3団体の世界ランカーを寄せ付けなかった。

 2022年7月のデビューから9連勝だ。「これが王者になる選手なんだなと。噛みしめながら試合をした。凄く糧になる」とタフな王者に敬意。「決して楽な試合じゃない。それを乗り越えて獲ったベルトに価値がある」と胸を張った。自身もIBF4位、WBA5位、WBO9位、WBC11位と主要4団体で世界ランク入り。「少し大口を叩かせてください。会長、世界挑戦させてください」とリングでアピールした。

ベルトを肩にかけて右手を突き上げる高見【写真:澤田直人】
ベルトを肩にかけて右手を突き上げる高見【写真:澤田直人】

 帝拳ジムの本田明彦会長は「久しぶりに若くて素質のある選手。(世界王者に)間違いなくなります」と高評価。浜田剛史代表も「ほぼ言うことがない。(世界戦は)相手があることですから」とした上で「いつとは言えないけど、いつでもできる状態」と期待を込めた。本人は「体重もきついので」と早期の世界挑戦を希望。将来的な複数階級制覇も視野に入れる。

 5日に23歳の誕生日を迎えたが、減量中のため友人からのプレゼントは紙粘土のケーキ。「凄く嬉しくて。勝ったら本物を食べてやると思っていた」とはにかんだ。戦いたい相手には、3月に同門の先輩・岩田翔吉からWBO王座を奪ったレネ・サンティアゴ(プエルトリコ)を挙げた上で「チャンスがあればどの団体でも挑戦させていただきたい。確信もあるのでやりたい」と息巻いた。

○…3度目の防衛に失敗した川満は、コーナーで椅子に座って涙。ガードを固めて飛び込んだが、被弾が目立った。「接近戦をしたかったけど、それをやらせてくれない。自分も徹底できずまだまだです」と傷だらけの顔で取材対応。「どこかで打ち合ってくれるのを期待していた。上手いですね。僕の嫌がることを考えて戦っていた」と新王者を称賛した。

(THE ANSWER編集部)


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