角田裕毅の知識は「レッドブルに有益」 日本GPで「順位以上」の注目点を元F1ドライバー中野信治氏が指摘
自動車レースのF1第3戦・日本GPに向けて、全日程をライブ配信するスポーツ・チャンネル「DAZN(ダゾーン)」が、東京発・名古屋着の東海道新幹線を貸し切ったイベント「DAZN モータースポーツファミリーとライツアウト!!! 新幹線ダゾーン号!」を3日に実施した。トークショーには、レース中継で解説を担当する元F1ドライバーの中野信治氏も参加。レッドブル移籍で大きな注目を集める日本人ドライバー角田裕毅について、「開幕からではなく、このタイミングから乗れるのは追い風ではないか」と、シーズン3戦目からの移籍は本人にとってポジティブな面が多いと指摘している。

DAZN解説者の中野信治氏、新幹線ツアーで語った日本GPへの期待
自動車レースのF1第3戦・日本GPに向けて、全日程をライブ配信するスポーツ・チャンネル「DAZN(ダゾーン)」が、東京発・名古屋着の東海道新幹線を貸し切ったイベント「DAZN モータースポーツファミリーとライツアウト!!! 新幹線ダゾーン号!」を3日に実施した。トークショーには、レース中継で解説を担当する元F1ドライバーの中野信治氏も参加。レッドブル移籍で大きな注目を集める日本人ドライバー角田裕毅について、「開幕からではなく、このタイミングから乗れるのは追い風ではないか」と、シーズン3戦目からの移籍は本人にとってポジティブな面が多いと指摘している。
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2021年のF1参戦から5シーズン目を迎えた角田は、今季開幕からレーシングブルズで自らの実力を示すレースを展開していた。そして開幕2戦でノーポイントと不振のリアム・ローソンに代わり、4度の個人総合チャンピオンを誇るマックス・フェルスタッペンの相棒として、トップチームの一角であるレッドブルへ移籍。その最初のレースが、三重県の鈴鹿サーキットで行われる日本GPとなった。
このタイミングでの移籍について、中野氏は「開幕からではなく、このタイミングから乗れるのは追い風ではないか」と話す。その理由を「開幕2戦でリアムが乗って、あの順位でしか走れなかった事実がある。裕毅としてはノープレッシャーだと思うんですよ。トップ10に入れれば本当に素晴らしいし、仮に入れなくてもマックスとの差がリアムが戦った予選での差よりも少なければ、裕毅のパフォーマンスが証明される。やるべきことはシンプルで、あまり力を入れずに平常心で乗れると思う」とした。
そして「これからシーズンを通して乗るので、ここが一発目。重要なのはチームとの信頼関係を築くこと。それがあれば、自分の車を作り上げる時にチームが味方になってくれる。それをどう築き上げるか。一発目のつかみは大事なので、上の順位であればさらに良いですが、それ以上にチームはデータも見ているし、チームとどう関わるのか、総合的に見ていると思う。私としてはむしろ、どういう仕事ぶりを見せてくれるかに注目したい」と、ドライバー目線でのポイントを話した。
F1で5シーズンの経験を持つ角田の起用は、レッドブルのマシン開発にとって有益だという期待もある。中野氏は「それは間違いないと思います」として、「難しい車をいわゆる乗りやすい車に仕上げるという部分で言うと、セットアップは何百通りもあるものですが、方法論の知識を裕毅のほうが持っていると思うので、それはチームにとって大きなプラスになると思います。そして裕毅のドライビングスタイルが、シミュレーターの内容などを見てリアムより向いているのではないかというデータを、すでに持っていると思います」と期待を込めた。