1か月迷った現役引退「ダメならダメでいい」 再起したボクサー井上拓真が雪辱へ「返り咲きを」【年間表彰式】
ボクシングの2024年度年間優秀選手表彰式が31日、都内で行われ、前WBA世界バンタム級王者・井上拓真(大橋)が出席した。昨年は世界戦で2連勝し、優秀選手賞に。10月に王座陥落したが、悩んだ末に現役続行を選んだ。王座を奪われた堤聖也(角海老宝石)への雪辱を狙う。

ボクシング年間表彰式
ボクシングの2024年度年間優秀選手表彰式が31日、都内で行われ、前WBA世界バンタム級王者・井上拓真(大橋)が出席した。昨年は世界戦で2連勝し、優秀選手賞に。10月に王座陥落したが、悩んだ末に現役続行を選んだ。王座を奪われた堤聖也(角海老宝石)への雪辱を狙う。
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井上は昨年2月、ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)に9回KO勝ち。強敵をキャンバスに沈め、感動を呼んだ。5月の東京D興行で石田匠(井岡)を判定で下し、2度目の防衛に成功。しかし、10月に堤に判定負けし、王座から陥落した。
「去年はいろいろな経験ができたし、悔しい思いもした。今年は悔しい気持ちをぶつけて、よりいい試合をしていきたい」
敗北直後は進退を明言せず。1か月ほど悩んだが、再起を選んだ。「ここで辞めるんだったらもう一度頑張って、それでダメだったらダメでいい。やり切れたかというとやり切れていないので。あそこで辞めていたら悔いが残ると思う」と理由を明かした。
この日は堤も殊勲賞で出席した。WBA王者は今年2月に比嘉大吾(志成)と両者ダウンを奪う激闘を演じ、引き分けで初防衛。井上は「めちゃくちゃいい試合でしたし、刺激ももらえました」と闘志を燃やした。3人とも1995年生まれの同学年。試合前に比嘉と話す機会があった井上は「俺は自分でリベンジしたい」と堤との再戦を願っていることを伝えたという。
堤には王座を保持してほしいため、比嘉には「おいおい、応援してくれよ」と突っ込まれた。2025年は雪辱の年。「早くもう一度戦いたい。今は返り咲くことに集中したい。悔いなくやっていく」と堤との再戦を描いた。
(THE ANSWER編集部)
