井上尚弥&中谷潤人の夢カード「ぶっ壊したい」 記念撮影から外れた同階級・堤が吐露「悔しい」【年間表彰式】
ボクシングの2024年度年間優秀選手表彰式が31日、都内で行われ、WBA世界バンタム級王者・堤聖也(角海老宝石)が出席した。昨年は10月に悲願の王座奪取に成功し、殊勲賞を初受賞。しかし、同じ階級のWBC王者・中谷潤人(M.T)と井上尚弥(大橋)の対決が期待され、この日も壇上で2ショットに納まった2人を見て「悔しい。みんなの夢をぶっ壊したい」と率直な感情を明かした。

ボクシング年間表彰式
ボクシングの2024年度年間優秀選手表彰式が31日、都内で行われ、WBA世界バンタム級王者・堤聖也(角海老宝石)が出席した。昨年は10月に悲願の王座奪取に成功し、殊勲賞を初受賞。しかし、同じ階級のWBC王者・中谷潤人(M.T)と井上尚弥(大橋)の対決が期待され、この日も壇上で2ショットに納まった2人を見て「悔しい。みんなの夢をぶっ壊したい」と率直な感情を明かした。
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堤は努力・敢闘賞、年間最高試合賞(世界戦以外)に輝いた昨年度に続く表彰。「2年連続で出ることができたのは嬉しく思います。やっと目標を達成できた一年だった。人生の目標だったので、それが一つ叶ったし、全部を出し尽くした一年でした」と振り返った。
この日は7年連続8度目の最優秀選手賞(MVP)、年間最高試合賞(世界戦)に輝いた世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥、技能賞とKO賞の中谷も出席。2人は来年春の対戦が期待され、井上がスピーチで「中谷くん、1年後の東京ドームで、ここ日本ボクシングを盛り上げよう!」と呼びかけると、中谷も「是非、お願いします」と応じた。
三賞である殊勲賞の堤を含め、3人で記念撮影。その後、堤がはける形になり、井上と中谷の2ショット撮影も行われた。堤にとっては中谷との統一戦が浮上してもおかしくない立ち場のため、「ああいうのは悔しくなる」と吐露。昨年10月に井上拓真(大橋)から王座奪取した試合の前は、中谷と拓真の統一戦実現が話題だった。それを踏まえ、人間味のある“らしさ”を見せた。
「僕が拓真とやった時も、拓真と中谷くんの統一戦が期待されている状況だった。やっぱり関係者、ファンの人が望んでいる未来というか、そういうものを全部ぶっ壊したいなと。そういう気持ちはやっぱり出てくる。俺が全部ぶっ壊すという思いはやっぱり出ます。
ただ、実際に見ても、今の僕がこれからの1年でそれができるかというと、まだその位置にいないのが自分自身でもわかる。それも不甲斐ない。だから、あの一瞬(尚弥と中谷の2ショット)で凄く悔しい気持ちになりましたよ」