Vポイント×SMBCレディス最終日

　女子ゴルフの国内ツアー・Vポイント×SMBCレディス最終日が23日、千葉・紫CCすみれC（6668ヤード、パー72）で行われた。9位で出たプロデビュー戦の青木香奈子（マイナビ）は2バーディー、4ボギーの74で回り、通算1オーバーの13位と健闘。昨年11月に6度目の挑戦でプロテストに合格。持ち前の華やかさなどですでにスポンサー9社がつく24歳は、122万8888円の初任給を素直に喜んだ。

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　ホールアウトした瞬間、青木はキャディーの木下夏帆さんの顔を見て「終わった～」とつぶやいた。スコアは伸ばせず、今季の目標「レギュラーツアーでのトップ10入り」は果たせなかったが、心の中が充実感でいっぱいだった。

「すごく成長できた3日間でした。プロになるまでに6年間費やしていて、うれしさと緊張が入り混じった感じです。コースセッティングが本当に難しいと感じましたが、ギャラリーのみなさんが温かかったですし、楽しかったです。クセになる感じです（笑）」

　同組で回った岩井千怜、桑木志帆は年下の実力者。学んだのはショット力、マネジメント力だけではなかったという。

「桑木さんのチップインは見事でしたし、岩井さんの最終ホールで見せた直ドラには驚きました。プロは、ああいうエンターテインメント性も大切だと思います。私も練習しようかな」

　プロデビュー戦で13位は堂々たる結果。青木は初めての賞金獲得を喜び、前日の宣言通り「次は地元の宮崎で試合（アクサレディス）なので、家族においしいものをごちそうしたいと思います。あとは新しい車を買うために貯金します」と使い道を明かした。

　この3日間で人気はさらに上昇し、インスタグラムフォロワーは6.1万人から6.7万人に。アクサレディスでも結果を残せば、勢いは加速しそうだ。