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史上最年少41歳IOC新会長に日本水泳界が熱視線 鈴木大地会長「若いが精力的」バッハ氏の後任

男女平等の推進へ「女性アスリートならではの気づきあるはず」

 バッハ会長の「お気に入り」としても知られ、複数の有力候補がいる中、1回の投票で過半数を獲得したのは同会長という「後ろ盾」があったからだとも言われる。目新しいマニュフェストはないが、現会長が進めてきた「五輪改革」をさらに推し進めるはずだ。

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「バッハ改革」によってスケートボードやサーフィンなどの新しいスポーツが五輪の仲間入りをしたが、鈴木会長は「無理して踏襲するのではなく、独自の視点でよりよい改革を。陸上や水泳、体操のようなクラシックスポーツ、歴史もありシンプルでオーソドックスな競技の価値も上げてもらえれば」と、新会長に期待した。

「バッハ改革」で顕著だった男女平等の推進も進みそう。昨年のパリ五輪で選手数こそ男女平等は実現したが、まだまだ課題はある。伊藤氏は「女性アスリートならではの気づきもあるはず。それを、会長として活かしてほしい」と話した。

 新会長就任後、最初の夏季大会となるのが28年ロサンゼルス五輪。トランプ米大統領はトランスジェンダーの女子スポーツ参加禁止の大統領令に署名し、入国制限も厳しくするなどIOCとの対決姿勢を強めている。「いろいろなことがあって、3年後のロスは大変だと思う。それを彼女がどう成功に導くかですね」と伊藤氏は話した。

 21年に行われた東京大会以降、特に日本ではIOCや五輪に対するネガティブな意見も少なくない。だからこそ、初の女性、初のアフリカ出身IOC会長として、コベントリー氏への期待は大きい。競泳界も、熱い視線を送っている。

(荻島 弘一 / Hirokazu Ogishima)


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荻島 弘一

1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者としてサッカーや水泳、柔道など五輪競技を担当。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰する。山下・斉藤時代の柔道から五輪新競技のブレイキンまで、昭和、平成、令和と長年に渡って幅広くスポーツの現場を取材した。

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