エキスポ駅伝優勝はトヨタ自動車! 史上初の大学VS実業団で貫録、国学院大が大学勢トップ3位、トップ8は大学4&実業団4で大学勢が大健闘
男子トップチームが参加する「大阪・関西万博開催記念 ACN EXPO EKIDEN 2025」(エキスポ駅伝)が16日、大阪市内の吹田市万博記念公園~関西万博会場前(7区間54.5キロ)で初開催された。実業団と大学が史上初めて相まみえた大会。トヨタ自動車が2時間32分48秒で優勝を飾り、区間順位で一度も首位を譲らず貫禄を見せつけた。2位は富士通、3位の国学院大が大学勢トップだった。

エキスポ駅伝
男子トップチームが参加する「大阪・関西万博開催記念 ACN EXPO EKIDEN 2025」(エキスポ駅伝)が16日、大阪市内の吹田市万博記念公園~関西万博会場前(7区間54.5キロ)で初開催された。実業団と大学が史上初めて相まみえた大会。トヨタ自動車が2時間32分48秒で優勝を飾り、区間順位で一度も首位を譲らず貫禄を見せつけた。2位は富士通、3位の国学院大が大学勢トップだった。
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小雨が混じり、スタート時の気温は10.6度。1区は優勝候補のトヨタ自動車、青学大、駒澤大が先頭集団をつくり、GMOインターネットグループ、富士通が後を追った。7キロ過ぎで青学大の鶴川正也が遅れ始め、残り400メートルでトヨタ自動車の吉居大和がスパート。24分58秒のトップで2区に繋ぎ、駒澤大の伊藤蒼唯が4秒差で続いた。青学大は12秒差、2番手集団は26~28秒差だった。
2区もトヨタ自動車がトップ。12秒差で青学大、14秒差でGMO、21秒差で駒澤大、24秒差で国学院大が続き、最長12.5キロでエース区間の3区にタスキが繋がれた。トヨタ自動車はハーフマラソン日本記録保持者の太田智樹が先頭を快走。独走で4区に繋ぎ、2位集団はGMO、国学院大が1分11秒差、青学大が1分15秒差、駒澤大が1分19秒差でくらいついた。
実業団は4チームに外国人が名を連ねた4区。独り旅のトヨタ自動車はサムエル・キバティが1時間28分40秒で5区に繋げた。GMOが1分12秒差、国学院大が1分16秒差、富士通が1分32秒差、駒澤大は2分02秒差で続く展開。青学大は2分15秒差の7番手で遅れた。実業団が徐々に地力を発揮し、4番手で受けた1万メートル日本記録保持者の富士通5区・塩尻和也が2位に3秒差(先頭と1分差)の区間賞で3位まで上げた。
独走のトヨタ自動車を先頭に富士通、国学院大、GMO、駒澤大、ロジスティード、青学大の順でアンカーの7区に入った。トヨタ自動車は最後まで危なげなく2時間32分48秒の1位でフィニッシュ。記念すべき大会で強さを見せた。2位は1分14秒差の富士通、3位は1分30秒差で大学勢トップの国学院大だった。4位帝京大、5位GMO、6位駒澤大、7位青学大と続いた。
今年の全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)に出場したチームなど実業団7チーム、昨年11月の全日本大学駅伝で上位入賞したチームなど大学9チームが激突。ニューイヤー駅伝を制した旭化成、Kaoはエントリー選手の体調不良や故障で出場を辞退した。
実業団は7チーム中4つが4区に外国人を起用。今年の箱根駅伝で8度目の総合優勝を連覇で飾った青学大の原晋監督は、以前から実業団の外国人起用に苦言を呈していた。卒業シーズンの大学は、4年生が次の進路へ準備する時期。実業団もマラソンシーズンを終え、4月の1万メートル日本選手権を控えるため、出場メンバーの顔ぶれが注目を集めていた。
トヨタ自動車の熊本剛監督は、中継インタビューで「まず大阪のど真ん中を走らせていただいたこと、多くの沿道のファンの応援に感謝したいです」とコメント。「プレッシャーのある中、実業団として負けられない中でタスキを繋いで頑張ってくれた。1区から先頭を譲らず走り続けて頼もしかった。負けられないプレッシャーの中で勝ち切ったのは評価できる」と選手たちを労った。
さらに「大学生もレベルが上がっていて怖い存在。事前の会見でも(青学大の)原晋監督が話したように、大学と実業団の垣根を越えて切磋琢磨しないといけない。我々も大学生には負けないという想いで切磋琢磨できれば」と誓った。
1区の吉居大和は「1区で大学生に負けないことと、区間賞を獲りたいと思っていた。トップで繋げてよかった」と安堵。2区の野村優作は「大学生と走ることはなかなかない。緊張もあった。一度は前に行かれたけど、下りで自分の力を出し切った」と振り返った。7区の内田隼太は「いい形でタスキを繋げてくれて、新しいこの万博の会場に1番で入ってきたいと思っていたので、それができて嬉しいです」と声を弾ませた。
【エキスポ駅伝順位】
優勝 トヨタ自動車 2時間32分48秒
2位 富士通
3位 国学院大
4位 帝京大
5位 GMO
6位 駒大
7位 青学大
8位 ロジスティード
9位 創価大
OP参加 実業団連合選抜
10位 安川電機
11位 城西大
12位 住友電工
OP参加 関西学生選抜
13位 早大
14位 立大
(THE ANSWER編集部)
