「氷艶 hyoen 2025 ―鏡紋の夜叉―」の記者発表会

　7月に横浜アリーナで開催される「氷艶 hyoen 2025 ―鏡紋の夜叉―」の記者発表会が12日、都内で行われた。ダブル主演を務めるバンクーバー五輪男子シングル銅メダリストで、アイスダンスでも活躍した高橋大輔さんのほか、人気アイドルグループ「NEWS」の増田貴久、堤幸彦監督、SUGIZO（LUNA SEA/X JAPAN）が登壇。“スケート初心者”の増田は、不安を抱えながらも「良いピースになりたい」と意気込みを語った。

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「氷艶」はスポーツと日本文化を融合したアイスショー。2017年の第1弾では「歌舞伎」、19年の第2弾で「源氏物語」、24年の第3弾で「銀河鉄道の夜」をモチーフにした舞台を演出した。

　増田は今作が初出演。過去3作全てに出演している高橋さんとダブル主演を担う。スケート経験については「ないです！　ドラマのデートシーンでやったことはあるけど、この前大輔くんに教えてもらいながら人生2回目のスケートをやった」とコメント。周囲からは「何でその仕事受けちゃったの？」と心配されるという。それでも高橋さんから「滑れる人だと思っている」と褒められると、「滑れないものだと思って演出してくださいよ！」と笑いを誘った。

　第4弾となる今作は「桃太郎」の原型となった「温羅（うら）伝説」を基にストーリーをつむぐ。増田が桃太郎の元になった「吉備津彦（きびつひこ）」、高橋は鬼の「温羅」を演じ、ぶつかり合うシーンも組み込まれる。スケート靴を履いて盾を持ったり、テンポの速い楽曲に合わせたりと難しい舞台。増田は「ダブル主演だったんですね。僕、2番手で出ているかと思っていたけど。僕は必死についていくというか……」と恐縮していたが、もちろん気合も十分だ。

「スタッフさんのスケーターの方々への愛や思い、大輔くんをはじめとしたプロスケーターの方々の『氷艶』やエンタメに対する思いを聞いて、ぜひ一部になりたいと思った。できるところまで精いっぱい頑張って、良いピースになりたい」

　今作はドラマ「金田一少年の事件簿」シリーズや、映画「20世紀少年」三部作など数々のヒット作を生み出してきた堤監督が演出を担い、SUGIZOが音楽を手掛け、スペシャルゲストアーティストとしても出演する。

　さらに06年トリノ五輪で金メダルを獲得した荒川静香さん、18年平昌五輪男子シングル代表の田中刑事さんら豪華キャストが登場。7月5～7日に横浜アリーナで全5公演を実施する。