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米陸上リレーの“金属バトンで殴打”が物議 加害者は不慮の事故主張「バランス崩して当たった」

米陸上レースである女子選手の行動に批判が集まっている。4日(日本時間5日)にバージニア州リンチバーグで行われた屋内での女子4×200メートル決勝。バトンで別のランナーの後頭部を殴りつけるようなシーンが物議を醸した。被害を受けたランナーは脱落したが、加害者とされている女子選手は米メディアに「わざと殴ることは絶対にしない」と不慮の事故であったと主張している。

米陸上レースでの女子選手の行動に批判が集まっている(画像はWSET-TVのYouTubeチャンネルのスクリーンショット)
米陸上レースでの女子選手の行動に批判が集まっている(画像はWSET-TVのYouTubeチャンネルのスクリーンショット)

バージニア州の大会、ランナーの行動が波紋

 米陸上レースである女子選手の行動に批判が集まっている。4日(日本時間5日)にバージニア州リンチバーグで行われた屋内での女子4×200メートル決勝。バトンで別のランナーの後頭部を殴りつけるようなシーンが物議を醸した。被害を受けたランナーは脱落したが、加害者とされている女子選手は米メディアに「わざと殴ることは絶対にしない」と不慮の事故であったと主張している。

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 ブルックビル高の第2走、ケイレン・タッカーがI.C.ノーコム高のランナーを外から抜き去った場面だった。抜かれたランナーが右手に持っていた金属製のバトンで、タッカーの後頭部を殴りつけるような形に。タッカーは頭を押さえてコースを外れ、トラックに倒れ込む。そのままレースを離脱し、審判員は直ちに殴りつけたI.C.ノーコム高を失格とした。

 米バージニア州地元局「WSET-TV」公式YouTubeチャンネルは「トラック上での攻撃でランナーが脳震盪の治療を受ける 頭蓋骨骨折の可能性も」とのタイトルで動画を公開しており、加害者への批判の声が上がっていた。殴られたタッカー本人はインタビューに「起きたことがいまだに信じられない」と吐露。この時点では謝罪がなかったそうで「なぜあんなことをしたの? なぜ謝らないの?」と困惑するほかなかった。

 その後、バージニア州ハンプトン・ローズとノースカロライナ州北東部のニュースを扱う地元メディア「wavy.com」が加害者側の言い分を報じた。殴ったのは3年生アレイラ・エヴァレットで、記事では「エヴァレットはその事件は偶発的なものだったと語った」と故意ではなかったと主張していることが伝えられている。

 エヴァレットは問題のシーンの直前に、バトンがタッカーに接触していたと説明。「私のバトンは彼女の背中にこのように引っかかって、(ユニホームの)背中を巻き上げました。もう一度腕を振った時に私はバランスを崩しました。そして彼女に当たってしまった」と語ったうえで、「私は自分の意志を理解しているし、誰かをわざと殴ることは絶対にしません」と危害を加える意志はなかったと強調している。

 記事によると、エヴァレットはタッカーと連絡をとろうと努力したものの、SNSではブロックされており、さらに「タッカー家がエヴァレット家からの保護命令を求めているとして、エヴェレット一家には裁判所の書類が送達された」とも伝えられている。エヴァレットは「みんな、私の人格を決めつけ、ゲットー(貧民)呼ばわりして、人種差別、殺害予告……これらすべてが9秒の映像で起きてしまった」と誹謗中傷に苦しんでいるとした。

(THE ANSWER編集部)


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