ブルー・ベイLPGA

　米女子プロゴルフ（LPGA）ツアーのブルー・ベイLPGA最終日は9日、中国・海南島のジャン・レイク・ブルー・ベイGC（6712ヤード、パー72）で行われ、2位に2打差の単独首位で出た21歳・竹田麗央（ヤマエグループHD）が同ツアー2勝目を飾った。7バーディー、ボギーなしのコース記録タイの64で回り、日本開催だった昨年11月以来の快挙。2位に6打差をつけ、米ツアー本格参戦1年目で圧勝した。

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　悠々とした独り旅だった。竹田は出だしの1番でいきなりバーディー。3、4番でもバーディーを奪い、通算12アンダーまで伸ばした。古江彩佳ら4人の2位とは6打差。重圧がかかるはずの優勝争いで独走した。10番でもバーディー。後続に多少迫られても13、14番の連続バーディーで突き放す。16番も1つ伸ばし、世界の猛者たちにつけ入る隙を見せなかった。

　最終18番もバーディーでコース記録タイをマーク。米ツアーメンバーとなって5戦目で優勝を掴み、ようやく笑みをこぼした。18番グリーンでは山下美夢有、吉田優利、勝みなみたちからシャンパンファイトの祝福。びしょ濡れになりながらゴクゴクとがぶ飲みし、美酒に酔いしれた。

　中継インタビューでは「私もこんなに早く優勝できると思っていなかった。毎試合収穫があった」と安堵の表情。シャンパンについて「美味しかったです」と初々しく笑った。「4日間たくさんのご声援、ありがとうございました。日本から離れていますが、声援が届いての優勝なので凄く嬉しいです。ありがとうございました」と謙虚に頭を下げた。

　昨年4月にツアー初優勝を果たした竹田は、11月までに8勝と大躍進。日本女子オープンなど国内メジャー2冠だけでなく、米ツアーのTOTOジャパンクラシックまで制し、今季の同ツアー出場権を手にした。メルセデス・ランク1位で年間女王に輝き、年間賞金も2億6573万16円で史上最高額を更新。もはや風格すら漂う日本の女王が強さを見せつけた。

　今大会の賞金総額は250万ドル（約3億7000万円）。そのうち竹田は優勝賞金37万5000ドル（約5550万円）を手にした。