「日本のグラブは美しい芸術品」 来日し専門店に自ら訪問…4個も所持する欧州右腕が熱弁
野球日本代表「侍ジャパン」と対戦したオランダ代表に、日本のグラブに魅せられた投手がいた。6日に京セラドーム大阪で行われた強化試合「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本vsオランダ」第2戦に3番手として登板したフアンカルロス・スルバラン投手は大阪の野球専門店を訪問。日本で購入したグラブを4個所持する右腕がその魅力を熱弁した。

ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本vsオランダ
野球日本代表「侍ジャパン」と対戦したオランダ代表に、日本のグラブに魅せられた投手がいた。6日に京セラドーム大阪で行われた強化試合「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本vsオランダ」第2戦に3番手として登板したフアンカルロス・スルバラン投手は大阪の野球専門店を訪問。日本で購入したグラブを4個所持する右腕がその魅力を熱弁した。
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真新しいオレンジ色のグラブがマウンド上で輝いた。9-0で日本が快勝した第2戦、3番手として登板したスルバランは2回1安打1三振、無失点と好投。左手にはめたグラブは、大阪市内の野球用品専門店で購入したばかりのアシックス製の逸品だ。「日本のグラブは美しい芸術品だ。僕はアートが好きなんだ。自分のことを表現できる」。試合前に、新たな相棒を大事そうに抱えながら魅力を語った。
2015年の侍ジャパン強化試合、2017年のワールド・ベースボール・クラシック以来、3度目の来日。毎回グーグルマップで「sports baseball shop」などと検索し、近くのスポーツショップを訪れる。これまでにアシックス製グラブを2個、ゼット製、SSK製を1個ずつ購入。「ミズノは米国でも簡単に見つけられるが、アシックスやゼット、SSKはここのほうが確実に手に入るからね」と笑顔を見せた。
キュラソー島出身の35歳。レッズ、ロイヤルズ、カージナルス傘下のマイナーで8季プレーし、昨季はオランダ国内リーグで11勝負けなし、防御率1.44の好成績を残した。ダルビッシュ有投手(パドレス)を筆頭に、日本人投手のフォームがお気に入り。「力を生み出す勢い、流れ、リズム。一つの方向に無駄なく力を伝える動きが気に入っている」。参考にして自身の投球にも取り入れている。
日本の野球ファンの間では、ユニホームの着こなしも話題に。白いソックスの上から履いたオーバーストッキングは最近のプロ野球ではあまり見かけない、土踏まずの部分のみを覆うタイプ。パンツも膝上まで捲し上げ、かなりストッキングを見せる“オールドスタイル”だった。「人と違うことが好き」という個性派。独特のスタイルでも自身を表現していた。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)
