「職業・羽生結弦はますます成し遂げていく」「本当に陰陽師が好きなんだなと」【野村萬斎さん一問一答】
フィギュアスケートとのコラボで発見した「なるほど」
――「SEIMEI」を2人で演じた。
「作っていく段階で、本当に羽生さんが陰陽師好きなんだなと思いましたね。ちょっとオタクなのかもしれないですけど、僕より詳しくて(笑)。僕が忘れていることも何となく覚えてらっしゃるぐらい。逆にこうした方がもっとSEIMEIらしいとか。
冗談は置いといて、彼の金字塔というべき、ゴールドメダルを獲った曲ですから。私もその大切な曲に関わらせていただいたことに、大変光栄に思っております。構成がどんな風に皆さんに映ったかもちょっと興味がありますけれども、五芒星をスケートリンクに書くということも、一つの何かあるものに対する思いになったと思いますし、そういう意味で3.11に繋がる曲にもなったかなと。私も2つの作品で関わらせていただき、大変名誉であったなと思います」
――フィギュアスケートとのコラボで発見したこと、思っていたことと違った事、面白い発見はあったか。
「構成をいろいろやってる段階で、僕と羽生さんが入れ違いに交互に演技をするときに、音の切れ目で『バシッ』ってこっちは行きたいんだけど、やっぱりスケートってすぐ演技ではなくて、初速をつけるための準備動作が必要なので、その分の間が必要だっていうことは『なるほど』と。地上だと『スッ』と動けるのが、氷の上だともうひとかきしてから行くっていう、タイムラグがあるのが新鮮でした」
――感覚の溝はどう埋めた?
「こちらも去り際を少しちょっと派手にしたりとか。でも本当に羽生結弦さんと今回仕事して、前に対談させていただいたときに、僕が『天と地と人』を司る、空間と時間を操る、音楽をまとうなんて話したことをすごく思い出しましたし、まさしく羽生さんがこうやってアイスショーをいろいろプロデュース、演出もされていく中で、まさしく天地人を司っていらっしゃるなと。非常に頼もしく、成長されている姿が頼もしく思いました」
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