[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

ボクシング日本人同士の因縁「だからやりたい」 諦めない世界王者・岩田翔吉「統一戦よりも…」

ボクシングのWBO世界ライトフライ級王者・岩田翔吉(帝拳)が6日、都内の所属ジムで練習を公開した。13日に東京・両国国技館で行われるトリプル世界戦興行で、同級2位レネ・サンティアゴ(プエルトリコ)との初防衛戦を予定。因縁のあるIBF王者・矢吹正道(LUSH緑)との対戦実現を改めて願った。戦績は29歳の岩田が14勝(11KO)1敗、32歳のサンティアゴは13勝(9KO)4敗。

都内の所属ジムで練習を公開したボクシングのWBO世界ライトフライ級王者・岩田翔吉【写真:浜田洋平】
都内の所属ジムで練習を公開したボクシングのWBO世界ライトフライ級王者・岩田翔吉【写真:浜田洋平】

13日トリプル世界戦、「U-NEXT」で独占生配信

 ボクシングのWBO世界ライトフライ級王者・岩田翔吉(帝拳)が6日、都内の所属ジムで練習を公開した。13日に東京・両国国技館で行われるトリプル世界戦興行で、同級2位レネ・サンティアゴ(プエルトリコ)との初防衛戦を予定。因縁のあるIBF王者・矢吹正道(LUSH緑)との対戦実現を改めて願った。戦績は29歳の岩田が14勝(11KO)1敗、32歳のサンティアゴは13勝(9KO)4敗。

【PR】2025年9月、世界陸上が東京にやってくる 田中希実が語るその魅力「たくさんの『好き』が詰まった大会」

 岩田はシャドー2回、ミット打ち1回、サンドバッグ打ち1回で軽快な動きを披露。元世界2階級制覇王者・粟生隆寛トレーナーから駆け引き、リズム変化、構えなど細かい技術を指導された。「今まで殴り倒すことしか考えていなかった。左を使って崩してKOに繋げていく。初挑戦で負けてから粟生さんに教えてもらって、世界を獲ってから急激に手応えがある」と胸を張った。

 この日は執念深さも見せた。IBF王者・矢吹とは過去に対戦実現を巡って因縁があり、岩田はかねて矢吹戦を熱望。しかし、矢吹はライトフライ級王座を保持したまま、29日にIBF世界フライ級王者アンヘル・アヤラ(メキシコ)に挑戦する。

 勝てばフライ級を主戦場にするとみられるため、岩田の望みは叶わない可能性がある。「統一戦をしたいというより、因縁があるからやりたい」と諦めず、「ベルトを持ったまま上げるので(可能性が)なくなったわけじゃないし、まずはこの試合に集中する。勝てばまた状況は変わるのかなと思います」と初防衛戦を見据えた。

 2022年11月に世界初挑戦したが、WBO王者だったジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)に0-3の判定でプロ初黒星。技術巧者の相手からポイントを奪えなかったが、再起後は4戦連続KO勝ちを収めた。昨年10月の2度目の世界戦で早大出身ボクサー初の世界王者に輝いた。

 相手のサンティアゴは元暫定王者。昨年2月にゴンサレスとの団体内統一戦に敗れた。対戦が決まる前から映像を見てきた岩田は「中南米の独特のテンポがあるし、後半にボディーで倒すこともある選手。KOは自然とできれば」と描いた。

 帝拳ジムの浜田剛史代表も会見に出席。KOの“コツ”を掴んだ王者について「軽量級でこれだけKOを狙う選手は少ない。本人は『狙わない』と言いながら狙うところがある」と報道陣を笑わせ、「お客さんあってのプロボクシング。その心意気はいいこと」と期待を込めた。

(THE ANSWER編集部)


Seiko

W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
CW-X
MLB
funroots
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集