バレー東京GB選手の差別発言、チーム&SVリーグチェアマンが謝罪「深くお詫び」 大阪Bも声明「強く抗議、一切容認しない」
バレーボールの「SVリーグ」大阪ブルテオン(大阪B)は2日、公式サイトで声明を発表。「2025年3月1日、SVリーグ試合中に発生した差別発言に対して、強く抗議し、これを一切容認しないことをここに表明します」とした。SVリーグの大河正明チェアマンもコメントをリーグ公式サイトで発表し「大阪ブルテオンの選手はもちろんのこと、ファンやパートナーの皆さまをはじめ、多くの関係者にご迷惑ご心配をおかけしたことを統括団体として深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

公式サイトで声明
バレーボールの「SVリーグ」大阪ブルテオン(大阪B)は2日、公式サイトで声明を発表。「2025年3月1日、SVリーグ試合中に発生した差別発言に対して、強く抗議し、これを一切容認しないことをここに表明します」とした。SVリーグの大河正明チェアマンもコメントをリーグ公式サイトで発表し「大阪ブルテオンの選手はもちろんのこと、ファンやパートナーの皆さまをはじめ、多くの関係者にご迷惑ご心配をおかけしたことを統括団体として深くお詫び申し上げます」と謝罪した。
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SVリーグは3月1日、東京グレートベアーズ(東京GB)―大阪ブルテオン戦で、東京GBのマチェイ・ムザイが相手選手への差別的・侮辱的発言をしたと確認。規律規程の第21条に則り、3月2日(日)に開催する GAME2 へのムザイの出場停止を決定していた。それ以外の制裁については、後日開催する規律委員会で決定する。
大阪Bは公式サイトで久保田剛代表の署名で声明文を掲載。「大阪ブルテオンは、2025年3月1日、SVリーグ試合中に発生した差別発言に対して、強く抗議し、これを一切容認しないことをここに表明します。このような行為は、スポーツの精神に反するものであり、私たちが目指すべき多様性と包摂性を根本から否定するものです」とした。
続けて「私たちは、すべての選手、スタッフ、ファンが尊重され、平等に扱われる環境を築くために尽力いたします。差別や偏見は決して容認されるべきではなく、私たちはそのような行為に対して断固として立ち向かう姿勢を持っています。この問題に対しては、今後SVリーグ、各クラブと連携し、選手、スタッフ、チーム関係者への啓発活動を通じて再発防止に努めます。私たちは、全ての人々が安心してスポーツを楽しめる環境を作ってまいります。今後とも、差別のない社会を実現するために積極的に取り組んでいく所存です」と記されている。
大河チェアマンもSVリーグ公式サイトにコメントを掲載。「SV.LEAGUEには様々な国や人種の選手、スタッフが在籍しており、その全ての方の多様性、公平性、包摂性は当然に尊重されるべきです。これは世界最高峰を掲げる我々SV.LEAGUEのみならず、グローバルでスポーツ界全体が示している姿勢です。差別的・侮辱的発言はスポーツ選手として相手へのリスペクトに著しく欠け、人権や名誉を傷つける行為であり、いかなる理由があっても正当化されるものではありませんし、このような行為は選手やSV.LEAGUE関係者を傷つけるだけでなく、リーグ・クラブの価値を貶める由々しき事態であり、断固として容認できるものではありません」とした。
続けて「本件を受け、SV.LEAGUEとしてこれまでのクラブに対する啓発活動が十分ではなかったと受けとめており、この点に関しても深く反省し、重ねてお詫び申し上げます」と謝罪。週明けに規律委員会で制裁内容が決定となることを説明し、啓蒙活動にも努めるとした。
「SV.LEAGUEはいかなる差別・誹謗中傷も容認せず、SV.LEAGUEに関わる全ての方への差別・誹謗中傷をなくし、人権を守ります。今後もSV.LEAGUEの関係者において差別的・侮辱的発言が認められた場合には厳正に対処してまいります」と締めくくっている。
東京GBも公式サイトに声明を出し、「大阪ブルテオンの選手・スタッフの皆様、両チームのファンの皆様、 SVリーグ関係者の皆様、そして、すべてのバレーボールを愛する皆様へご不快な思いをさせたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪した。
「試合中の出来事でありエキサイトしていたとはいえ、差別的・侮辱的発言はスポーツ選手として相手へのリスペクトに著しく欠け、人権や名誉を傷つける行為であり、いかなる理由があっても正当 化されるものではないと、東京グレートベアーズは考えます。今回の事象について、クラブとしても厳正に対処するとともに、また今後の調査に関しましても引き続き協力し対応してまいります」とも記されている。
(THE ANSWER編集部)
