米国の名物トレーナー・テディ・アトラス氏

　24日に行われたボクシングのWBC世界バンタム級タイトルマッチは、王者・中谷潤人（M.T）が同級6位ダビド・クエジャル（メキシコ）に3回KO勝ちし、3度目の防衛に成功した。米国の名物トレーナーは中谷の衝撃KOで幕を閉じた試合を振り返り「クエジャルは準備万端で勝ちに来ていた」と挑戦者について言及している。

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　米ボクシングポッドキャスト番組「ザ・ファイト・ウィズ・テディ・アトラス」公式YouTubeチャンネルに出演したのはテディ・アトラス氏。かつて、マイク・タイソンを指導した経歴のあるトレーナーは「日本について、みんなイノウエのことを話すが、ナカタニのことも話さなきゃいけない。この試合で彼は以前は見せていなかったものを見せた。とても感銘を受けたよ」と話し「クエジャルは良い選手だし、準備万端で勝ちに来ていた」と28戦無敗で乗り込んできた挑戦者が万全の態勢だったことを強調した。

　さらに戦略についても「左側に動いて（中谷の）サウスポーのパワーから逃れ、ナカタニの右足の外側に自身の左足を置いていた。サウスポー相手にやるべきことをきちんとやっていたんだ」と称賛。「2回まではナカタニに距離を詰めて、良いパンチも打てていたし、ナカタニにコントロールもされていなかった。良い試合をしていたよ」と評価した。

　ただ「それでも3回に完全に破壊されたんだ」と中谷の強さを強調。名物トレーナーにとっても衝撃の一戦だったようだ。