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那須川天心、腫れた顔で一夜明け会見「ボクサーになってしまったなって(笑)」 激闘モロニー戦は初の打撃戦「また好きになってしまった」

ボクシングのWBOアジアパシフィック(AP)バンタム級王者・那須川天心(帝拳)が25日、ボクサー転向6連勝から一夜明け、都内で会見した。前夜は東京・有明アリーナの119ポンド(約53.98キロ)契約ノンタイトル10回戦に臨み、前WBO世界バンタム級王者ジェーソン・モロニー(オーストラリア)に3-0で判定勝ち。ダウン寸前にも立たされた打撃戦を振り返った。

一夜明け会見に登場した那須川天心【写真:浜田洋平】
一夜明け会見に登場した那須川天心【写真:浜田洋平】

モロニー戦から一夜明けて会見

 ボクシングのWBOアジアパシフィック(AP)バンタム級王者・那須川天心(帝拳)が25日、ボクサー転向6連勝から一夜明け、都内で会見した。前夜は東京・有明アリーナの119ポンド(約53.98キロ)契約ノンタイトル10回戦に臨み、前WBO世界バンタム級王者ジェーソン・モロニー(オーストラリア)に3-0で判定勝ち。ダウン寸前にも立たされた打撃戦を振り返った。

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 那須川は右目の下が腫れた顔で現れた。気分について問われると「前回は切って、今回はアザ。ボクサーになってしまったなって(笑)」とまず一声。試合内容については「たくさんの収穫がありましたね」。「1試合で何試合分の経験もさせてもらった。モロニー選手が僕の眠っている内なる部分を引き出してくれた。前向きな課題がたくさん生まれた」とモロニ―に感謝を述べた。さらに、「キック時代は3回、5回で決着がつくのでごまかしがきく。でも、ボクシングはそれができない。今の時代はごまかしがきかない時代だと思っているので、人間ヒストリーが見せられる競技だなと」とボクシングという競技について気づきを話した。

 また、前世界王者と初めてといえる打ち合いについて聞かれると「また好きになってしまった」と断言。「(転向して)2年になりますけど、デビュー戦の映像を見ると全然違う人間。着実に1試合、1試合やっているのがわかる。それを自分で感じられるのが、人生において深みを感じる。ボクシングに出会えてよかった。トレーナー、会長に出会えて本当によかったと改めて思いますね」と感謝した。

 試合後のリングではWBO世界バンタム級王者の武居由樹(大橋)と対面。「時が来たら必ずやると思うので、時が来るまで皆さん待っていてください」とファンにメッセージを送った。

 粟生トレーナーは試合について「楽しそうにやっているなと。笑顔じゃないけど、楽しそうにやっているなと思いながらこっちはヒヤヒヤしていた」と最中の心境を明かした。それでも「モロニー相手に10回、ピンチもあったけどそこを乗り越えて組み立てた。9、10で打ち合いにいってそういう戦いもできる。足を使って相手をコントロールしながら、行くときは行く。ボクシングの幅を使ういい経験にもなった」と評価した。

 試合は初回終盤に右ショートを被弾。膝が揺れて攻め込まれた。以降は徐々に対応し、圧力をかけてくる相手を自慢のスピードでかわした。だが、6回開始直後にワンツーを被弾。後ろによろけ、尻もち寸前で耐えてダウンを免れた。鼻血を流す場面も。終盤は足を使ってさばく展開が続き、最終10回は打ち合った。

 現在の世界ランクはWBA2位、WBC3位、WBO3位、IBF13位。今秋以降のプロ8~10戦目に世界初挑戦することを想定してきた。

 バンタム級の世界王座はWBCに中谷潤人(M.T)、IBFに西田凌佑(六島)、WBOに武居(大橋)が就き、日本人が主要4団体を独占。同興行では、WBA王者・堤聖也(角海老宝石)が比嘉大吾(志成)に引き分けて初防衛に成功。中谷がV3を達成した。西田と武居も生観戦し、4人の王者が勢ぞろい。武居は那須川戦後のリングに上がり、ともに王者になってからの対戦を約束していた。

(THE ANSWER編集部)


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