[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

大阪マラソン折り返しミスの原因が判明 急遽会見で主催者が謝罪「コーンの設置怠った」「私どもの落ち度です」

9月の東京世界陸上男子代表選考を兼ねた大阪マラソンが24日、大阪府庁前スタート、大阪城公園内ゴールの42.195キロで行われ、30キロ過ぎに先頭集団の選手たちが折り返し地点を誤って通過し、タイムをロスするというハプニングが起きた。レース後、大会主催者が会見を開き、経緯について説明。「カラーコーンを設置して走路を遮断する予定が、それを怠っていた」「コースを遮断できなかったのは私どもの落ち度」などと語り、謝罪した。

大阪マラソン【写真:産経新聞社】
大阪マラソン【写真:産経新聞社】

大阪マラソン

 9月の東京世界陸上男子代表選考を兼ねた大阪マラソンが24日、大阪府庁前スタート、大阪城公園内ゴールの42.195キロで行われ、30キロ過ぎに先頭集団の選手たちが折り返し地点を誤って通過し、タイムをロスするというハプニングが起きた。レース後、大会主催者が会見を開き、経緯について説明。「カラーコーンを設置して走路を遮断する予定が、それを怠っていた」「コースを遮断できなかったのは私どもの落ち度」などと語り、謝罪した。

【PR】大谷翔平に「安心感」を与える一着 MVP&2冠王の“軸”を安定させるCW-Xのウェア

 ハプニングが起きたのは、ペースメーカーが外れた30キロ過ぎの折り返し地点。先頭集団が気付かず、中継車についていく形で走っていった。しばらく行ったところで折り返し、レースに復帰。直前の1キロは3分00秒だったが、この1キロは3分11秒に大きくタイムを落としており、10秒程度のロスがあったとみられる。レースは近藤亮太(三菱重工)が2時間5分39秒の初マラソン日本最高で日本人最上位の2位に、同じく初マラソンの黒田朝日(青学大)は日本学生歴代最高となる2時間6分5秒で日本勢3番手の6位に。これらの記録はさらに短縮できた可能性がある。

 急遽会見を開いた大阪マラソンを主催する大阪陸協・竹内章専務理事は「中継車両の後、先行する白バイ2台のうち1台と中継バイク、および先頭集団15人を伴って、折り返し地点ではなく、15メートル先に設置している固定カメラの台を周回し、30メートルほど長く走ったのは事実」と説明。その上で「本来は折り返し地点よりも先に行けないように、カラーコーンを設置して走路を遮断する予定が、それを怠っていた。白バイ1台は正確な地点で折り返したが、中継車と白バイ1台が怠って走り続けた。コースを遮断できなかったのは私どもの落ち度です」と原因を明かした。本来はコーンでコースを区切り、中継車、白バイともに折り返し地点でターンするはずだった。

 その後の対応については「競技役員などのスタッフは配置しておらず、35キロ地点のスタッフが慌てて戻って、正しいコースに戻した。女子の先頭については正しい箇所で折り返したと報告を受けている」と説明。「先頭の5分以上前にコースの設置を指導する車を走らせているが、その車もコーンで遮断するまではできなかった。今後は折り返し地点に競技役員を設置するなどして、こういうことが起こらないように努めたい」と再発防止を誓った。「ルール上は(距離が)長すぎた場合でも42メートル以内、総距離の0.1%以内であれば記録は公認される」とも付け加えた。

 記者との質疑応答で「コーンの設置は失念ということか」という問いには「そうとしか考えられない。コーン自体は積んで置いてあったと聞いている。それを展開できなかったという失念」と認めた。事前のチェックリストの有無についても聞かれ、「スタートからフィニッシュまでコース、中継点・折り返し点をすべて図面に落としたハンドブックを作っており、関係者に配って注意している。それがあったにもかかわらず、こういうことが起こった。ハンドブック通り確認されていれば、こういうことは起こらなかった」とし、運営側の確認不足を詫びた。

 また、先だって会見した日本陸連・高岡寿成シニアディレクターは「私は強化(担当)なので運営については担当者がいろいろ考えると思う」と立場を明確にした上で「タイムに影響があったかどうかという点においては、影響がなかったとはいえない、もっと早く走れたのではないかと感じている」と言及していた。

(THE ANSWER編集部)


ABEMA

W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
CW-X
MLB
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集